メトロファミリーパークin綾瀬に行って来た | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

11月11日に開催された「メトロファミリーパークin綾瀬」に行って来ました。
会場となる東京メトロ綾瀬車両基地は千代田線用車両の運用を受け持つ綾瀬検車区と、車両のメンテナンスを受け持つ綾瀬工場から成り立っています。

千代田線用の車両は、北綾瀬支線用車以外が勢揃いしていました。
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でもよく見るとレア車ばかり並んでいますね。

06系は1993(平成5)年3月から運用を開始した車両で、日本で初めてIGBT素子を採用したVVVFインバータ制御車です。主変換装置は東芝製で、ひとつのインバータでひとつのモーターを駆動する1C1M制御方式を採用しています。
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そんな06系ですが、わずか1編成のみの存在です。千代田線用としては唯一のボルスタレス台車、SS135形、SS035形を装着しています。
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軸箱支持装置はモノリンク式を採用していますが、こちらは以後に受け継がれています。

続いてのレア車は16000系第4編成。
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16000系は今後の千代田線の主力としてどんどん増備されていきますが、第1~5編成は非常口が中央に設置されています。第6編成以降は非常口をオフセット配置したので、そのスタイルは少数派です。

そして6000系第1編成。第2次試作車として6両編成で製造されました。
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量産車の登場で付随車4両を製造して10両編成化されましたが、裾が量産車よりも長くなっています。

1999(平成11)年に三菱製のVVVFインバータ主変換装置に換装されています。その結果、裾の一部がかき取られました。
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新製当時の台車はディスクブレーキ付のFS368でしたが、現在は量産車と同じ踏面両抱きブレーキのFS378を装着。
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車体直結形のボルスタ台車で、軸箱支持装置は2枚の支持板によるSミンデン式です。

さらに小田急60000形MSE車、16000系、埼玉高速鉄道2000系も並べられていました。
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地下鉄に乗り入れるロマンスカーMSE車。千代田線内を通過する時の注目度の高さは半端ではありませんね
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愛称表示器は「ファミリーパーク」になっていました。
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LED表示器はいろいろな事ができるようですね。

綾瀬工場は千代田線用車両の他に有楽町線、副都心線、南北線の車両、そしてこの埼玉高速鉄道2000系の検査も担当しています。
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埼玉高速鉄道2000系は2000(平成12)年から6両編成10本が製造されましたが、最初から綾瀬工場での検査委託を前提として、メトロ南北線用9000系の技術供与をうけて製造されています。
主変換装置は三菱電機の1C4M方式VVVFインバータを搭載。

そして千代田線の次期主力16000系。
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第5編成以降なので非常口がオフセットされていますね。

主変換装置は東芝の2レベルVVVF制御で1C1M4群方式となっています。
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台車はボルスタ台車のFS779M・FS779T・FS779CTを装着。
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主電動機は永久磁石同期電動機を採用しているのも大きな特徴です。このモーターの実用化はJR東日本E331系に次ぐ2例目ですが、WNカルダン駆動車としては初の事例となります。

工場内では有楽町・副都心線用の7000系が検査中でした。
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7000系は元々有楽町線用の車両ですが、10両編成は有楽町・副都心線用、8両短縮編成は副都心線用に分かれています。第4編成は日立製作所製のVVVFインバータに換装されました。

7000系の台車も6000系の流れをくむ車体直結形のボルスタ台車。写真のFS515は踏面方押しブレーキを採用した3次車以降の台車です。
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なお7000系1・2次車は5両編成で登場し、10両化の際に3次車と同タイプの車両を挿入しているため、初期編成にも3次車が組み込まれています。

車体直結形のボルスタ台車の特徴はボルスタ上の空気バネが車体を直接支持し、そのボルスタも車体側に連結されていることにあります。
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ボルスタは車体と一体になっているため首振りはしません。そして車体のアームとボルスタはボルスタアンカで連結されていますが、この形状も外観上の特徴となっています。また左右動ダンパも装備されています。

首振りをするのは台車枠のみで、台車枠にボルスタを支持する心皿と側受があります。
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7000系1・2次車の台車は踏面両抱きブレーキのFS388を装着。
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このほかパンタグラフ昇降体験や、ブレーキ体験など、様々な体験イベントがありました。
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でもここの最大の目玉は復元された日比谷線用3000系でしょうか。
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3001+3002は保存を前提として保管されていたのですが、長野電鉄に譲渡した3000系の事故台車として譲渡することになりました。その際の長野電鉄で同車を廃車する際には営団に一報を入れることになっており、廃車後里帰り。そしてメトロの社員が復元したものです。

ただし台車は長野電鉄譲渡の際に原形のアルムストームリンク式のFS336からSUミンデンのFS510に振り替えたので、ここは原形ではありません。
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車内は懐かしい日比谷線の感じがしますね。
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3000系はまだ長野電鉄で現役ですが、やはり東京で乗ることができると感動ものですね。
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東京メトロのイベントは初体験でしたが、なかなか楽しかったです。