ところで東京駅からは多くの路線が発着しているわけですが、一体いくつの0キロポストがあるのでしょうか?
中央本線
中央本線は1919(大正8年)3月1日に東京~万世橋間が開通したことによって、東京駅が起点となりました。当初は山手線と直通運転を行ない、中野~新宿~飯田橋~東京~品川~新宿~池袋~上野という「の」の字運転が開始されました。この「の」の字運転は1925(昭和元)年11月1日まで続きました。
現在の1~2番線がある第01ホームは、上越・長野新幹線20~21番線の余地を捻出するため、1995(平成7)年7月2日に丸の内駅舎と第1ホームの間に新設されました。
0キロポストは各番線に設置されています。
1番線

2番線

東海道本線・東北本線
東京駅が開業したのは1914(大正3)年12月20日のことで、東海道本線の起点として開業しました。当初は1~4番線(現3~6番線)が電車線用ホーム、そして5~8番線(現7~10番線)が東海道線(列車線)用でした。また2、3番線の間には回送線がありましたが、1957(昭和32)年7月14日に廃止されました。
東北本線は1925(昭和元)年11月1日に東京~上野間が開業したことで、東京駅が起点になりました。列車線は5~6番線を東北本線、7~8番線を東海道本線ホームとして使用。また東北本線電車線には山手線が運転されることになり、山手線の環状運転が実現しました。1928(昭和3)年2月1日には京浜線が東北本線に乗り入れて赤羽まで運転されるようになりました。これが京浜東北線の原形となります。
両線の0キロポストは4個あるようです。
3番線

4~5番線

6~7番線


10番線

東海道新幹線
1964(昭和39)年10月1日に開業した東海道新幹線ですが、正式には東海道本線の線増扱いなので東海道本線と同じ扱いということになります。しかしJR東海となった今は別会社なので、別路線と見ることもできますね。
独特な形をしたオブジェのような0キロポストは17~18番線の間にあります。

第8~9番ホーム(16~19番線)上には新幹線の起点を示すプレート(?)もありますがこれは正式ではないようです。


総武本線
1972(昭和47)年7月15日に東京地下ホームが開業。ここを起点とするのが総武本線です。総武地下ホームは1~4番線までありますが、0キロポストは各ホームを挟むように設置されています。
総武地下1番線

総武地下4番線

京葉線
1990(平成2)年3月10日に京葉線東京~新木場間が開通しました。この京葉線ホームがある場所は成田新幹線のホームが建設される予定でしたが、成田新幹線の建設放棄で残されていた空間を京葉線に再活用したものです。0キロポストは京葉1番線、4番線に設置されています。
京葉1番線

京葉4番線

東北新幹線
1991(平成3)年6月20日に東京延長開業した東北・上越新幹線ですが、やはり東北本線の一部であることから立派な0キロポストはありません。唯一23番線横に簡易的なものがあります。

第5~6ホーム(20~23番線)上には東海道新幹線のようなプレートもありますが、これも正確な位置にはないようです。


ともあれ、これだけの0キロポストがある駅って東京駅ぐらいではないでしょうか?