
「しおさい3号」に使用されているのは、幕張車両センター所属のE257系500番代、NB-05編成です。2001(平成13)年に登場した中央線用のE257系0番代に続いて、房総地区183系置き換え用として登場し、2004(平成16)年10月16日から営業運転を開始しました。

デザインはJR東日本在来線電車デザインを数多く手がけ、E3系もデザインしたGKインダストリアルが担当しています。0番代と異なり、500番代は5両編成を基本として1~2本連結を考慮したため、先頭車は全車貫通扉付きとなっています。
なおこの編成は2010(平成22)年1月にスカートを大型化しています。
E257系の車体はアルミダブルスキン構造。側面には房総=BOSOの「b」を模したロゴがありますね。

NB-05編成は東京方1号車からクハE256-505+モハE257-1505+モハE256-505+モハE257-505+クハE257-505の5両編成。指定席は1両のみで、グリーン車はありません。

同編成は日立製作所で製造され、2004(平成16)年8月26日に幕張車両センターに配置されました。JR東日本では製造コストダウンのため、車体の製造方法に関しては各メーカーに自由度を持たせているため、日立製の編成は、車体鋼体に内装モジュールを挿入する「A-Train」というアルミ車体製造法で製造しています。
車体断面はE653系以来の車体上下を絞り込んだ形状となっていますが車体幅は2,946mmで、E653系よりも4mm狭く、E751系と同じ幅となっています。

とはいうものの、室内幅は最大限確保しているため居住性は高いです。

隣のホームには到着した「成田エクスプレス」のE259系が並びました。ちなみにE259系はE257系よりもワイドな2,976mmです。

東京地下駅といえば、元々「しおさい」「わかしお」「さざなみ」「あやめ」「すいごう」といった房総特急の始発駅でしたが、「成田エクスプレス」の運転開始で、「さざなみ」「わかしお」は京葉線東京駅発着となり、雰囲気が変わりました。
E257系500番代のシートはE653系から採用されたタイプのリクライニングシートが960mmピッチで配置されています。

肘掛けにはリクライニングボタンと座面スライドレバーが備わっています。

そのため、背もたれと座面は独立して動きます。

定刻の9時40分に東京駅を発車した「しおさい3号」は錦糸町に停車後、最高速度130km/hで総武快速線を走行。総武緩行線の電車は軽快に抜き去ります。

でも総武緩行線って結構飛ばすんですよね(笑
途中眠ったりして目が覚めたら、車いす対応シート通路に向かって固定されているのに気がつきました。

どうやら通常のシートと異なって回転方向が通路側となっていて、なおかつ90°回転状態で固定し、車いすから乗り降りしやすくしているようです。
そんな初めての光景を見つつ、11時25分に終着駅の銚子に到着。

通常なら1番ホームに着くところですが、この日は2番ホームに変更して到着です。
その理由は1番ホームに停車中のDE10 1202にあります。

アンパンマンが描かれたヘッドマークとJR四国キハ185系見えますね。そうこの日はアンパンマントロッコが運転されていたのでした。
(続く)