【国鉄形電車の思い出】Part14 修学旅行電車155系、159系 | はやこま すていしょん!

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更新頻度は遅めですが、日々の出来事や趣味的なことを書いていこうかなと思っています。若干鉄分は濃い目の予定(笑

101系、151系、153系と通勤形、特急形、急行形(当初は準急形)電車が登場した後、1959(昭和34)年に誕生したのは155系(当時は82系)でした。この電車は150番代の形式で直流長距離用に分類されているのですが、その主な役目は修学旅行に特化していたのが特徴です。

155系はその特異なコンセプトに基づいて153系の走行性能を持ち合わせながら、車内は脱着式の大型テーブル付を中心に4人掛けと6人掛けのボックスシートが配置されていました。めちゃめちゃきつそうな座席ですが、当時の中学生の体格なら座れるサイズだったようで、さらに夜行運転対策で、頭の左右にヘッドレストを備えていたらしいです。
荷棚は座席上枕木方向に配置。車端部のボックスシートは簡易ベッドにできる構造だったりとか、傘立ても装備され、先頭車室内にはスピードメーターも設置されていたそうですが、これらの装備は1971(昭和46)年以降通常の急行形の車内に改められたので、当然ながら見たこともありません。

155系は製造コストをダウンさせる目的もあったので、台車はコイルバネのDT21とTR62、ベンチレーターはグローブ形を採用し、先頭部のスカートは省略しています。

もちろん修学旅行シーズン以外を遊ばせているわけにもいかないので、中央線のスキー臨時列車にも使用できるように低屋根で設計されましたが、当時は部分低屋根にしなかったので、全車低屋根構造になっているのが外観上の大きな特徴になりました。また塗色も朱色3号と黄色1号の修学旅行色を採用していたのでとても目立つ出で立ちとなっていたようです。

155系は東京地区と大阪地区に投入されましたが、中京地区向けに1961(昭和36)年に投入された修学旅行用電車が159系です。
159系の外観は155系と酷似していますが、降雪地帯策として押し込み形ベンチレーターを採用したほか、車内は153系同様の4人掛けボックスシートに改められました。

そんな155系と159系ですが、1979(昭和54)年に四国から東京へ向かう際に利用した「瀬戸」の窓から、名古屋駅に停車していた155系と159系を見たのが最初です。でも159系は1980(昭和55)年に廃車されたので、これっきりでした。

一方の155系も田町電車区の車両は程なくして消滅し、宮原電車区から大垣電車区に転じていた編成も1982(昭和57)年11月15日のダイヤ改正で153系共々運用を離脱してしまいました。

しかしこの155系は離脱後しばらくは西小坂井駅に疎開留置されていたので、対面することができました。
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(西小坂井・1982年12月)
153系低運転台と同じ前面デザインながら低屋根でスカートなしのためちょっと独特な雰囲気がありますよね。

新幹線時代の身としては在来線のボックスシートで夜通し走る修学旅行列車ってまったく想像がつかないのですが、これもひとつの時代なんでしょうね(汗
そんな感じで特に思い出があるわけでもなかったりして(マテ