今回は電車の711系です。
711系は、北海道向け酷寒地対策が施された交流専用近郊型電車ですね。サイリスタ連続位相制御を採用して無接点化を推進した反面、設置事故対策で抵抗器を必要とする発電ブレーキを持たないなど、国鉄新性能電車としてはかなり独特な形式でした。車体はキハ22に倣った2扉デッキ付セミクロスシートで、この設備を利用して急行「かむい」に使用されたりしていました。

711系はスハ45系などと共に北海道の本当の花形だったのかなと思います。

試作車は2両編成2本が作られましたが、901編成は2段窓を採用するなど趣が異なりました。

室蘭本線、千歳線電化用に増備された711系100番代は、この時営業運転に入っていませんでしたが、札幌運転所で待機中の姿を撮影させてもらいました。
