【け】源氏物語絵巻(げんじものがたりえまき) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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源氏物語絵巻・・・

紫式部が著した『源氏物語』を抒情的な画面の中に描き出した絵巻で、十二世紀前半に白河院鳥羽院を中心とする宮廷サロンで製作されたと考えられている。

当初は『源氏物語』54帖を一具として描かれていたとみられるが、現存するのは絵・詞書ともに残る、蓬生・関屋・柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・竹河・橋姫・早蕨・宿木・東屋の12帖分19段、絵が失われ詞書のみ残る絵合のみで、近年確認された若紫の絵の断簡と諸家に分蔵されている詞書の断簡を含めても20帖分が知られているにすぎない。

 

 

 

 

 

 

つい最近、サントリー美術館に行ってきました。

現在、こちらが開催されています。

 

徳川美術館展 尾張徳川家の至宝

https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2024_3/index.html

 

徳川美術館というのは、名古屋にある美術館で、尾張徳川家に所縁のある美術品を多く所蔵しています。

隣りに日本庭園があり、尾張徳川家2代目藩主の隠居所だった場所になるそうです。

30年ほど前に名古屋に住んでましたので、何度か行ったことがあります。

 

この徳川美術館の目玉の一つが、「源氏物語絵巻」で・・・

絵・詞書ともに現存しているもののうち、蓬生・関屋・柏木・横笛・竹河・橋姫・早蕨・宿木・東屋の各帖を所蔵していることで有名です。

(残りの鈴虫・夕霧・御法は世田谷区の五島美術館が所蔵)

 

この展覧会でも、「源氏物語絵巻」を展示するとのことで・・・

今年の大河ドラマ『光る君へ』を楽しみにしている身として行った次第です。

 

 

 

 

「源氏物語絵巻」については、期間を変えて4つの作品を展示しているようです。

 

私が見たのは、『源氏物語』の第37帖の「横笛」を描いたものです。

夕霧(光源氏の長子)の夢枕に柏木(源氏の盟友である頭中将の長男、源氏の妻 女三宮と密通)が立ち、その霊に感応した夕霧の子供が泣くところ、雲居雁(夕霧の妻、柏木の異母妹)が乳を与えている場面のようです。

 

貴重な絵なのですが・・・

もう だいぶ古い絵なので近くで見ると、何が描かれているかよく分からず・・・

遠目で見た方が、人が描かれているのがざっくりと分かり・・・

ある意味、印象派の絵のようになっちゃってました。

 

 

それと・・・

できたら、この展覧会の宣伝に使われていていた こちらの絵を見たかったですね・・・

有名な絵で・・・

光源氏が、女三宮(源氏の妻)と亡き柏木の不義の子である薫を抱いているところです。

 

 

 

そう言えば・・・シチュエーションは全然違いますが、『光る君へ』でも・・・

 

 

 

 

 

ちなみに、展覧会の他の展示物は、こちらをご参照に・・・