ルシファー(Lúcifer ラテン語)・・・
ルシフェル、ルキフェル とも。
① 金星。明けの明星。
② 魔王。悪魔。
キリスト教では、悪魔を天使階級の出身としており・・・
特に神に愛でられていたもっとも高貴な天使であったが、何らかの理由で天を追われ、地に降ったものと考えられてるようです。
もっとも、悪魔は堕天使であるという考えは、キリスト教成立当時から固まっていたわけではなく・・・
多くの幻想や考えが積み重ねられた末に、中世の後期あたりにイメージが固まったようです。
悪魔に「サタン」という名が定着する以前、堕天使の代表的な呼称は「ルシファー」であり・・・
「光をもたらす者」を意味し、「明けの明星(金星)」を指すラテン語とのことです。
明けの明星は、天の玉座を象徴する太陽より先に昇る・・・
太陽の王権を奪うものと考えられ、明けの明星は地に落とされるという神話が異教の中にあったが、これがキリスト教にも取り込まれ、堕天使の話になったようです。
なお、堕天使に関しては、いろいろな異端の説もあるようで・・・
悪が神そのものから分かれたもの、サタンを神の暗黒面とみなす説や・・・
神は、天使を自由意志を持つ者として創造し・・・
ある種の天使は自らの意志で神から遠ざかり、最も遠く離れた者が悪魔となった説など・・・いろいろな説があるようです。
ちなみに、漫画「デビルマン」・・・
最後にデビルマン軍団と大魔神サタンが率いるデーモン軍団との戦いで終わりますが・・・
サタンは白く輝く6対の翼を持ち・・・
元々は天使であり、「暁のルシファー」、「明けの明星」と呼ばれてたようです。