【め】メドゥーサ(めどぅーさ) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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特にテーマもなく、徒然なるままに書き綴ってます。

メドゥーサ・・・
ギリシャ神話のの女怪。
海の神フォルキスとケトの娘であるゴルゴーン(3人)のうちの1人。
猪の牙と青銅の手、黄金の翼をもち、頭には髪のかわりに蛇が生えるという醜怪な容貌で、これを一目見た者は石と化した。
 
もとは人間の美女であったが、美しい髪の毛を自慢しすぎたため、アテナの神罰により恐ろしい容貌に変えられたとする伝承もある。
 
 
 
 
前回、国立西洋美術館の記念展のことを記事にしましたが・・・
記念展の後は、常設展にも行ってます。
 
その常設展で、気になった作品がありましたので、それをご紹介します。
 
 
 
それが、コチラ・・・
 

 
カミーユ・クローデルの『ペルセウスとゴルゴーン』という作品です。
ちなみに、カミーユ・クローデルはフランスの彫刻家で、ロダンの弟子で、ロダンの愛人だったそうです。
 
 
ペルセウスは、ゼウスとアルゴス王アクリシオスの娘ダナエとの子。
女怪メドゥーサを退治し、その帰途、エチオピアの王女アンドロメダを海の怪竜から救って妻とした。
 
ゴルゴーンは、海神ポルキュースとその妻ケートーの娘で、ステンノー、エウリュアレー、メドゥーサの3人からなる姉妹。
 
つまりこの作品は、ペルセウスと彼に退治されたメドゥーサの首の像になるようです。
 
 
 
この作品を見て思ったことですが・・・
 
 
鏡の盾越しに、メドゥーサの首が見えてますよね・・・
これって、石になっちゃうんじゃないかと思ったのですが・・・。
 
実際のギリシャ神話では、ペルセウスはメドゥーサの顔を見ないようにして、盾に映し出されたメドゥーサの姿を見ながら、剣でメドゥーサの首を取ったようです。
 
今さらながら、メドゥーサは実物の顔さえ見なければ、石になる効果がないってことを知りました。
てっきり、鏡で自分の姿を見たメドゥーサが、石化したため敗れたものだと思ってました。
 
 
 

実は、誤解をしていた原因はコチラ・・・

 
 
 
 
 
『ブラック・エンジェルズ』という漫画作品で、敵組織ホワイトエンジェルの魔導沙(まどうさ)は自分の目を見た者や接吻を行った者を石化させる能力を身に付けるのですが・・・
かつての恋人 風剣の血に反射した自分の姿を見て、石化してしまうという話があり・・・
それで誤解してたようです。