紫宸殿・・・
内裏の正殿。
「ししんでん」「ししいでん」と読む。
朝賀や公事を行うところ。
平安中期の大極殿の荒廃後は、即位や大嘗会などの朝廷の大きな儀式も紫宸殿で行われるようになった。
数日前に、東京国立博物館に行ってきました。
常設展示エリアの本館14室では、「おひなさまと日本の人形」という特集が行われていました。
その展示物の一つに、こんなものがありました。
おひな様を御殿に飾ったものなんですが・・・
なんと!御殿の額には「紫震殿」との文字が!
一応、紫宸殿に遠慮して紫震殿としているようですが、京都御所の正殿である紫宸殿を模して作ったようです。
東京国立博物館によりますと・・・
江戸時代、京都を中心に関西地方ではこうした紫宸殿に倣う雛御殿が飾られていたそうです。
ただ江戸では雛御殿を作成した職人が江戸所払い(江戸から追放)になったこともあり、飾ること自体遠慮されるものだったそうです。
なお、この雛御殿は江戸を代表する金物商であった三谷家のもので、嘉永3年(1850年)頃のものになるそうです。
三谷家が社会的な強さを持っていたのではないかとことです。
なお、私は本当の紫宸殿を何度かお伺いしたことがあります♪