羆嵐(くまあらし)・・・
格闘家の必殺技っぽいけど、違います。
吉村昭の小説で、三毛別羆事件(苫前羆事件)をモデルにした作品。
テレビドラマ、ラジオドラマにもなっている。
最近、各地でクマ出没してるそうですね・・・
日本史上最悪の熊害といわれる三毛別羆事件をモデルとした「羆嵐」を久々に読んでみました。
三毛別羆事件とは・・・
大正4年(1915年)12月9日、10日の両日、北海道苫前郡苫前村三毛別六線沢にて、冬眠を逸した380キログラムの巨大な羆が次々と人家を襲い、臨月の女性と子供を喰い殺した事件です。
犠牲者は10人の婦女子が殺傷(7人が殺され、3人が重傷)されたそうです。
こんな事件があったことを知ったのは、自分が旭川に在住の頃(約30年前)に仕事先の人から教えてもらってです。
その時に「羆嵐」という作品も一緒に教えてもらい、読みました。
この作品を読んで、「羆って怖いな」とつくづく思ったものです。
「あまり山間地には寄り付かないようにしよう」とも思ったものです。
旭川と札幌を合わせて、北海道に10年近く住んでましたが、幸いなことに実物の羆は見たことはありませんでした。
ただ、一時期に仕事のため訪れてた富良野では、「この間、ゴルフ場の林にクマの足跡があった」だとか、市街地から離れた得意先で「数日前に、手前の道路にクマの糞が落ちてた」なんて話は聞いたことがありました。
ちなみに、三毛別羆事件の現地では、それを復元した建物が建ってるそうです。
(Google Mapのストリートビューでも見れます)
ちなみに、苫前町(事件当時は村)のホームページに観光スポットとして紹介されてますが・・・
「現地では、ヒグマが出没することもあり得ますのでご注意ください!!」との注意書きが・・・。
しかも、地図を見る限りでは、近辺に民家もないようです。