独裁者・・・
政治権力のすべてを掌握しそれを独断で行使する支配者。
ある団体の中における権力を独占し、独断で物事を進める人。
歴史的に有名なところでは、ヒトラー、スターリン、毛沢東、ポル・ポト、北朝鮮の金一族、習近平なんかが挙げられると思います。
4月16日は、チャップリンの誕生日とのことですが・・・
個人的には全ての映画で一番好きなのは、チャップリンの「独裁者」です。
独裁者のヒンケルとユダヤ人の床屋がよく似ているとしても、それはまったくの偶然に過ぎない・・・
そのようなオープニングで始まるわけです。
実際にチャップリンは、独裁者ヒンケル(ヒトラーを模した者)とユダヤ人の床屋・・・虐げる者と虐げられる側の者のの二役を演じてます。
お笑いを交えながら、この二人を軸にストーリーは進んでいき・・・
ユダヤ人の床屋が独裁者ヒンケルと間違われて、他国占領の場で愛と自由と平和を訴える大演説を行い、幕を閉じる形で終わっています。
(実際の作品はカラーではないですし、バックのミュージックもありません)
この最後の大演説、現在聞いてもその内容は身に詰まされるものがありますね。
この作品は、トーキー(発声映画)を望まなかったチャップリンの初の完全なるトーキーですので、この内容をよっぽっど訴えたかったのが分かります。
実は、制作当時はアメリカは対ドイツ戦に参戦しておらず、ナチスのユダヤ虐待に対しても半信半疑に受けとめられてたような状況のようです。
ドイツ系が半数を占める映画配給業などの圧力などもあったようで、そんな状況の中で作られた作品らしです。
この作品を初めて見たのは、高校生の頃で・・・
チャップリンの作品を見たのも、それが初めてでした。
なぜ見たかと言いますと、社会の倫理学の先生に勧められたためです。
当時、NHKの深夜にチャップリンの映画を放映していることが多く、そちらを見た次第です。
当時は、最後の大演説の意味はよく分からず、お笑いの部分だけを見て、楽しんだ覚えがあります。
でも、それがきっかけで、チャップリンの作品をレンタルしたり、NHKで放映されてるものを見たりし・・・
チャップリンが好きになっていきました。
また、何故かその高校の現代国語の時間や古典の時間で、この「独裁者」を視聴覚室で見せてくれることがあり・・・
何度か見るうちに大演説の意味が分かるようになっていったと思います。
しかし・・・何故に国語の時間で「独裁者」を見せてくれたのかは謎ですが・・・
自分は理系コースを選択したので、国語などの授業は先生の方がちょっと適当で・・・
むしろ多感な時期に教科書を読ませるより、素晴らしい映画でも見せた方が人生にとって良いと思ってくれたのかもしれません。
ちなみに、個人的にはチャップリンの作品では。「独裁者」「キッド」「ライムライト」が特に好きです。
機会があったら、ぜひ見てみてください。
ちなみに、「独裁者」のナパロニ(左)とヒンケル(右)・・・
ムッソリーニとヒトラーですよね。