【て】轉法輪寺(てんぽうりんじ) ~京都旅行⑧ | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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吾輩の辞書には「不毛」という文字しかない!

特にテーマもなく、徒然なるままに書き綴ってます。

2月に三連休で京都に行ってきました。

二日目の続きです。

仁和寺を観光した後は、仁和寺の北東にある轉法輪寺というお寺を訪問してみました。

現在は個人の拝観は原則できないようですが・・・

キャンペーン「京の冬の旅」で行ってきました。

 

 

轉法輪寺・・・

浄土宗寺院で、関通上人が宝暦8年(1758年)に北野下ノ森に創建。

そのため、お寺は通称名「関通さん」と親しみを込められて呼ばれてるそうです。

ちなみに関通上人は、この世に苦しむ人々を極楽浄土に導くために自ら「関所を通す」ということで「関通」と名乗ったそうです。

昭和3年(1928年)に現在地に移転されたそうです。

 

まず、門が気になったので寄ってみましたが、鐘楼門らしいです。

竜宮造りの、2階に鐘が釣られてるそうです。

その鐘は重さ1,000貫・・・約4tになるそうです。

 

いざ、本堂へ!

 

本殿には御本尊の阿彌陀如来坐像が安置されてます。

桜町天皇(第115代)追福のために造られたものと伝えられてるそうです。

頭光背の中央に桜町天皇の鏡が納められてるそうです。

下の画像が鏡かな?

像高2丈4尺(約7.5m)で、京都最大の仏像らしいです。

昭和になってお寺を北野から現在地に移す際、この大仏が路面電車の架線より高いため、架線を切って運んだらしいです。

さすがに大仏を切るわけにはいかなかったということらしいです。

現在は「御室大仏」とも呼ばれてます。

 

大仏の前には大木魚が置いてあります。

一本の木から作成したものになるそうです。

 

行った時には釈迦大涅槃図が掛けられてました。

縦5m30cm×横4m90cmの大きさの涅槃図です。

ここのお寺、大きなものが好きですね・・・。

なかなかの描き込みで、なかなかのものです。

作者は不明ですが、宝暦14年(1764年)に作られたものらしいです。

 

面白いところでは・・・

大仏の裏に、裸形阿弥陀如来立像が安置されてました。

寺内の仏像で一番古い鎌倉期のものらしいです。

縁起書によると、天智天皇の誕生にまつわる出来事を元にこの仏像が作られ、代々皇室において御子息の守り仏として祀られていたとの事らしいです。

 

別な部屋には関通上人の坐像が展示されてました。

 

 

大きなお寺ではないのですが、なかなか見どころが多いお寺だったと思います。

オススメですが・・・現在は個人の拝観は原則できないようで・・・。