妙心寺・・・
臨済宗妙心寺派の大本山。
花園法皇が花園御所(離宮萩原殿)を関山慧玄に下賜し、禅寺に改めたのが始まりです。
塔頭・・・
寺院のなかにある個別の坊のこと。
子院、わきでら。
2月に三連休で京都に行ってきました。
けっこう行き当たりばったりの旅でした。
二日目・・・
「京の冬の旅」(https://www.kyokanko.or.jp/huyu2018/)というキャンペーンで、通常は非公開の妙心寺塔頭のいくつくかが公開されてるとのことで、途中で寄り道しつつ、妙心寺に行ってきました。
妙心寺自体は一昨年も回ってます(https://ameblo.jp/numach-team/entry-12241242132.html)ので・・・
今回は、あくまでも「京の冬の旅」で特別公開になってる塔頭(天球院、麟祥院、龍泉菴)だけ狙いです。
まず、龍泉菴へ。
妙心寺10世の景川宗隆が創建。
妙心寺塔頭の中でも寺格の高い妙心寺四派の一つ龍泉派の本庵です。
今回は狩野探幽、谷文晁らの絵や、長谷川等伯の「枯木猿猴図」のレプリカ(本物は京都国立博物館に)等の特別公開が目玉ですが、もちろん撮影できません。
でも、他のいろいろな絵が撮影OKです。
お庭の方も、少々見どころありますが・・・
絵の方が見どころ多しですね。
次に、天球院へ。
姫路藩初代藩主 池田輝政の妹 天球院が創建。
狩野山楽・山雪の障壁画の高精細レプリカ(一部、実物も残ってるそうです)が目玉です。
残念ながら、絵はレプリカでも撮影NGです。
代わりに敷地内の蝋梅とお庭を見てください。
そして、麟祥院。
第3代将軍 徳川家光が春日局の冥福を祈るために創建したお寺です。
海北友雪(海北友松の子)の水墨画の障壁画が、ここの目玉です。
その作品の一つ「龍雲図」は双龍となってますが、片方は本物、片方は高精細レプリカで、その差はほとんど分かりませんでした。
レプリカと言えども、クオリティは高いです。
ちなみに、友松(友雪の父)は斎藤利光(春日局の父)と親交があったそうです。
もちろん、絵は撮れません。
春日局の御霊屋が庭内にあります。
もともとは仙洞御所にあった釣殿で、後水尾天皇より春日局に下賜された建物です。
内部には小堀遠州作と伝わる春日局坐像が安置されています。
本当に、妙心寺の本院は外から眺めるだけで・・・
妙心寺を後にしました。