【き】奇想の系譜(きそうのけいふ) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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奇想の系譜・・・

美術史学者・辻惟雄(1932~)が1970年に著した本。

当時 美術史では評価の低かった岩佐又兵衛狩野山雪伊藤若冲曽我蕭白長澤芦雪歌川国芳を取り上げ、これらの画家たちの再評価を促したものです。

 
それからだいぶ時は経ちましたが・・・
これらの画家たちの評価も上がってきており、伊藤若冲や歌川国芳などは展覧会が開かれると、大混雑するほど人が集まるような状況です。
 
 
その「奇想の系譜」をテーマにした展覧会に行ってきました。

 

奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド

https://kisou2019.jp/

 

「奇想の系譜」で取り扱われた岩佐又兵衛狩野山雪伊藤若冲曽我蕭白長澤芦雪歌川国芳の6名の他に、白隠慧鶴鈴木其一を加えた8名の画家の作品が展示されてます。

 

会場はこんな感じ・・・・

 

屏風絵、障壁画のような大きな作品も多く展示されて、見どころいっぱいです。

個人的には、若冲の鶏の絵全般、蕭白の唐獅子図と富士・三保松原図屏風、芦雪の群猿図襖と白象黒牛図屏風、白隠全般、其一の夏秋渓流図屏風、国芳の肉筆画の一ツ家などが特に良いと思いました。

(それぞれ、公式ホームページにも紹介されてます)

 

 

ちなみに、「奇想」とは・・・

普通では思いつかないような奇抜な考えのことを指します。

 

今となっては、これらの画家の作品も見慣れてきましたが・・・

「奇」と言えば、「奇」ですね・・・エキセントリックな感があります。