【た】醍醐寺(だいごじ) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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醍醐寺・・・

醍醐山という山全体を寺域とするお寺。

山頂一帯のエリアを上醍醐、山麓エリアを下醍醐と呼んでいます。

醍醐寺は、真言宗醍醐派の総本山で、世界遺産にも登録されています。

豊臣秀吉が晩年に「醍醐の花見」を行ってますが、その会場がここのお寺。

醍醐寺は、貞観16年(874年)に聖宝尊師が開創。

醍醐天皇・朱雀天皇・村上天皇の三代の天皇の帰依により発展しています。

 

 

 

その醍醐寺の仏像、仏画等を展示した展覧会をサントリー美術館でやっていましたので、行ってきました。

 

京都・醍醐寺 真言密教の宇宙

http://daigoji.exhn.jp/

 

 

実は、醍醐寺には昨年の1月に行ってまして・・・

https://ameblo.jp/numach-team/entry-12243765134.html

醍醐寺には、霊宝館という宝物館があるのですが・・・

そこには、仏像や仏画など展示されてまして・・・

おそらく、サントリー美術館で見たもののいくつかは、ふだんここに展示されているものだったかと思います。

なんとなく見たことがあるような仏像がりました。

 

その見たことがあるものの一つに、国宝 薬師如来坐像及両脇侍像(薬師堂安置)があります。

(参考:https://www.daigoji.or.jp/archives/cultural_assets/NS001/NS001.html

薬師如来及両脇侍像は、薬師如来、日光菩薩、月光菩薩の薬師三尊像で、もともとは上醍醐の薬師堂に安置されていたものですが・・・

上醍醐までの道が狭く、消防車等が入りにくいこともあり、雷等による火災で貴重な像が失われないように、下醍醐にある霊宝館に安置されたそうです。

霊宝館の内陣にあるそうですが、本来の住まいである薬師堂と、ちょうど同じ大きさになるように設計され、仏像の配置も薬師堂にあったときと同じように安置されているそうです。

 

その薬師如来及両脇侍像は、今回の展覧会ではサントリー美術館の第二展示室に展示されています。

実は、サントリー美術館は東京ミッドタウンという複合施設の3階・4階を使用しており、第二展示室は4階から3階の階段下のオープンスペースになります。

つまり、4階から階段を下がっていくと、3階にある第二展示室が丸見えなんですよね。

階段から見下ろすアングルで国宝の薬師如来及両脇侍像を見ることができるわけです。

実際の霊宝館では上から像を見るようにはなっていませんので、実は貴重なアングルだったりします。

 

 

美術館で、仏像の特別展をやる時って、普段のお寺では見られないようなアングルや後姿、明るさで見ることができることがあります。

そういった意味では、本当の醍醐寺では見ることのできないような方法で見れたりもして、貴重だと思います。

 

 

 

ちなみに、本当の醍醐寺ですが・・・

下醍醐は見ましたが、時間の都合で上醍醐を見てないんですよね・・・

機会があったら、リベンジかな・・・。