【か】狩野芳崖(かのうほうがい) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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狩野芳崖(1828~1888年:文政11‐明治21)・・・
幕末・明治初期の日本画家。
下関に生まれ、幼名幸太郎。
父は長府藩御用絵師狩野家の四代・董信(松隣、晴皐)で、父に師事。
19歳で江戸へ出、木挽町狩野家の勝川院雅信に入門。
3年後には勝海雅道の称を許され、同年入門の橋本雅邦とともに竜虎と称された。
30歳で郷里へ帰り、雪舟、雪村らの作品に傾倒。
そのころから芳崖を名乗るようになる。
日本画において江戸期と明治期を橋渡し役割を担い、「近代日本画の父」と呼ばれた。
 
 
 
 
泉屋博古館分館にて、その狩野芳崖に関する特別展をやっていましたので、行ってきました。
(泉屋博古館は住友家のコレクションを保存展示してる美術館で、本館が京都、分館が六本木にあります)
 

 
特別展「狩野芳崖と四天王 ― 近代日本画、もうひとつの水脈 ―
 
実は、狩野芳崖の作品よりも、芳崖四天王と呼ばれた弟子たちの作品の方が多かったかもしれません。
ちなみに、四天王は岡倉秋水、高屋肖哲、本多天城、岡不崩の四名で・・・
岡倉秋水は岡倉天心の甥とのことです。
 
 
展示されていた芳崖の作品で個人的に一番良いと思った作品は、「悲母観音」です。
別な美術館の展覧会でも見たことありましたが・・・
良いと思った作品って、きちんと覚えてるものですね。
 
ちなみに、描かれた観音はヒゲが生えてるのですが・・・
「悲母観音」とされてて、優しい顔立ちも女性のようなんですよね。
観音菩薩の性別って、ちょっと分らないところがあります。
 
 
特別展は10/28までだそうです。