【し】地獄(じごく) | 公辞苑(ハムじえん)【第二版】

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吾輩の辞書には「不毛」という文字しかない!

特にテーマもなく、徒然なるままに書き綴ってます。

地獄・・・
<仏教>
六道の最下層。この世で悪いことをした者が死後に行って苦しみを受けるという所。閻魔大王が生前の罪業を裁き、獄卒の鬼が刑罰を加えるという。奈落ともいう。
<キリスト教>
神の教えに背いた者、罪を犯して悔い改めない魂が陥って永遠の苦を受け、救われないという世界。
<イスラム教>
この世の終末に復活して受ける審判によって、不信仰者や不正を行った者が永劫の罰を受ける所。罪人であっても信仰者はやがて天国に入れられる。ジャハンナム。
<比喩表現>
非常な苦しみをもたらす状態・境遇のたとえ。
 
 
 
実は、三井記念美術館にて、地獄絵を展示した特別展が開かれてます。
 

 
特別展 地獄絵ワンダーランド
 
・・・ワンダーランドって・・・不思議の国ってことじゃないですか・・・。
 
 
宣伝看板を見ての通り、水木しげる先生の絵もあったりしました。
ここの美術館は日本・東洋の美術品を展示することがほとんどですので、仏教における地獄の世界が展示されてました。
 
平安時代に恵心僧都源信よって著された「往生要集」の中で書かれた描写が、その後の日本人の地獄観に大きな影響を与えたと言われてます。
日本神話では、死後の世界として黄泉の国がありますが、どちらかというと穢れの世界であって、地獄とはちょっと違う世界のような気がします。
その日本人に、仏教の地獄観を与えた「往生要集」という著書は凄いものなんだと思いました。
ただ書物だけで、そこまで浸透したわけではなく・・・
地獄絵のような視覚に訴えるものが大きな役割を果たしたのだと思います。
 
そんな地獄絵ですが、やはり怖いものが多いのですが・・・
江戸時代あたりにはパロディ化されたものがあったり、コミカルな絵も出てきたりと・・・
ちょっと様相が変わったものも出てきたりしまして、面白いです。
 
 
 
実は、この手の地獄関連の企画は、夏になると必ずどこかでやってまして・・・
今までも、何回か見た覚えがあります。
ちょっとした夏の風物詩と言ってよいかもしれません。
 
 
 
 
ちなみに、この特別展を見た三井記念美術館は三井本館にありますが・・・
三井本館に隣接した三井タワーには、フルーツで有名な千疋屋が入ってまして・・・
帰りに、千疋屋のカジュアルカフェで、フルーツサンデーを食べてきました。
・・・天国