以前から興味のあった「コーラン」を読んでみました。
コーラン・・・
イスラム教の聖典です。
唯一無二の神(アッラー)から最後の預言者ムハンマド(マホメット)へ啓示されたものをまとめたものです。
もともとは暗記・口伝えで継承されていたようですが、その後、書物のような形でまとめられたそうです。
最近は、「コーラン」ではなく、より正確な発音に近い「クルアーン」と表記されることが多いですね。
コーランは神の言葉をまとめたものであり、神の伝えた言葉がアラビア語なので、本当のコーランはアラビア語で書かれたものになるそうです。
もちろん、自分はアラビア語は読めませんので、岩波書店から出ている日本語訳のコーランを読みました。
翻訳されたものは、参考図書的な位置付けになるようです。
イスラム教は、セム的一神教の一つです。
セム的一神教は、セム語世界を起源とする一神教で、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三宗教が該当します。
この三宗教は、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の順で生まれ、崇めている神は同じ神ですし、また、偶像崇拝を禁じているところも一緒です。
この三宗教は兄弟のような間柄になります。
自分はムスリム(イスラム教徒)ではありませんが、なぜコーランを読もうと思ったかと言いますと・・・
現在、世の中で「グローバル化」というものをよく耳にします。
実際に自分の仕事でも「グローバル」という言葉はよく使われ、英語の遣り取りをやらされることが多いです。
自分は英語ができないので、四苦八苦してますが・・・。
共通の言葉でお互いの気持ちを知ることは大事だと思います。
そういった意味では、共通語としての英語は必要だということは分かります。
でも、それとは別に、お互いの宗教観というもを知っておくことは、ひじょうに大事だと思うんですよね。
日本にいると宗教を軽視しがちなんですが、実際に宗教絡みの戦争があるくらいですから、世界的には宗教って大事なんですよね。
「グローバル化」という言葉ですが、世界化みたいな意味だと思うのですが・・・
実際には欧米諸国を中心とした仕組み作りのような気がします。
本当に「グローバル」ということを考えると、欧米以外のこともきちんと知っておくべきだと思います。
実際には、中東、南米、アフリカに対する知識が少ないこともあり・・・
そのうちの中東を知ってみようと思い、コーランを読み始めた次第です。
また、イスラム教はセム的一神教の一つですが・・・
ユダヤ教の旧約聖書、キリスト教の新約聖書・・・実際の聖書は読んでませんが、物語などで接する機会が多く、それなりに接することがあります。
それに比べ、ユダヤ教、キリスト教の延長上にあるイスラム教に接していなかったのも、コーランを読むきっかけとなりました。
実際に読んでみて、中東の人々の考えがすぐにわかるわけではないですが、一つのきっかけにはなったと思います。
また機会をみて、再読してみようと思います。