今年は、大坂の陣で豊臣氏が滅んだ1615年から400年です。
個人的には、今年は意識して大坂の陣に関する歴史小説を読んでます。
と言うことで、5月初めくらいから池波正太郎の「真田太平記」を読み始め、ちょっと前に読み終わりました。
話は、父の昌幸、その子の信之・幸村 兄弟を軸に話しは進んでいきます。
小説の舞台は、武田氏が滅んで昌幸が戦国大名として自立するところから、大坂の陣後に信之が真田家の生き残りをかけて将軍家(徳川秀忠)と暗闘に勝ち、松代に移封されるまでの期間が描かれてます。
この小説では、真田父子三人が主人公だと思いますが・・・
以前にNKHでドラマ化(新大型時代劇・・・大河ドラマに準じた番組)された時には、信之が主人公でした。
確かに、この小説の真田信之は大人物として描かれ、父・昌幸は信之の才能に対しスネてるような対応が見られ、幸村は信之を天下を治められる器の人物としてみてます。
実は、この作品を読んでから自分は真田信之と言う人物が好きになってます。
世間的には、真田幸隆・昌幸・幸村を取って、真田三代と称して・・・
信之はややマイナーな扱いをしておりますが・・・
実際には、真田の家名を守り抜き、信之の後の真田家は明治まで松代藩を存続させてますから、もっと大きな評価をして良いのではないかと思います。
どうも、池波正太郎も信之が好きなようで・・・
信之の晩年の幕府との暗闘を描いた「獅子」、「錯乱」、真田太平記にも似たようなエピソードが描かれた「信濃大名記」「碁盤の首」・・・
これらは信之が主人公、もしくは準主役として扱われてます。
「真田太平記」を読み終わった勢いで、これらの作品もつい読んでしまいました。
大阪の陣から、ちょっと離れましたが・・・。
ちなみに・・・
来年の大河ドラマは「真田丸」という作品で、真田信繁(幸村のこと)が主人公だそうです。
信之は大泉洋が演じるとのことで、一時期 北海道在住だった自分にはチョット嬉しいキャスティングです。
信之が治めた松代、沼田、上田あたりを時間見つけて、行ってみようかな・・・。