ちょっとガンダムの話になりますが・・・
このマ・クベ大佐が手元に持っているもの・・・白磁の壺なんですが・・・
相当いいものらしいです。
そのマ・クベの死に際の台詞はひじょうに有名で・・・
「ウラガン・・・あの壺をキシリア様に届けてくれよ!あれはいいものだ」
自分の上司(キシリア様)にこの壺を届けるよう、自分の部下(ウラガン)に指示するがごとく呟いたのでした。
さて、これがどれだけいいものかを検討しようと思います。
その相当いい白磁の壺ですが、これは劇中では北宋のものと言ってるそうです。
中国の北宋時代は960~1127年で、日本で言うと平安時代の後期に当たります。
我々の現代の感覚でも、相当古い時代のものと言えるかと思いますが・・・
実は、宇宙世紀(ガンダムの時代)において、北宋期と言うのは想像を絶する時代である可能性があります。
と言うのも、あのジオンの公王デギンと総帥ギレンとの会話でこのようなものがあります。
デギン「貴公、知っておるか?あのアドルフ・ヒトラーを・・・」
ギレン「ヒトラー?中世期の人物ですな」
デギン「(一部略)・・・貴公はそのヒトラーのシッポだな」
我々現代の感覚で言うと、通常の成人であれば、ヒトラーを知らない人はほぼ皆無ではないかと思います。
ところが、宇宙世紀の教養のあるであろうジオン公国の大幹部たちの会話からは、ヒトラーがメジャーな歴史上人物に位置付けられてないことが分かるかと思います。
つまり、その後の歴史にもっと劇的なことがあり、第二次世界大戦なんて教科書に大した記載がないのかと思われます。
そうすると、北宋時代というのは未知に近い時代と考えてよいのかもしれません。
そんな古い時代の品物なら、もう単なる骨董ではなく、重要文化財や国宝等に匹敵する可能性があるような気がします。
そりゃ、いいものだ!