外郎売の口上まつり | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

昨日(8/28 日)の午後は 三の丸ホールへ「外郎売(ウイロウウリ)の 口上(コウジョウ)まつり」を見に行ってみました。

小田原とゆかり深い歌舞伎の演目「曽我もの」の中の「外郎売」。_曽我十郎(ソガノジュウロウ/ 舞台によっては五郎とする場合も)が 仇の目を欺くため「外郎売」(←外郎家が作る「透頂香(トウチンコウ)」という丸薬売り)に変装して~。というお話ですが今日的には 江戸中期の歌舞伎役者 2代目市川團十郎が 自身喉を痛めた折に服用した透頂香の効能を述べる 早口言葉を連ねた長台詞 の部分が「口上」として 独立して演じられる事もー。
で 小田原ではこの口上 にスポットライトをあてて 歴史と文化の豊かな郷土に 市民(とりわけ子供達が)誇りと愛着を抱けるように~ と毎年市民会館で「外郎売の口上大会」というイベントを行ってきたそうなのですが_ 

会場が「三の丸ホール」になった今年から 新たに「外郎売の口上まつり」と名称を(ちょっと)変えて開催する事になった、んですって。 / という訳で 「~まつり」としては今回が「第一回」ですが、 通し としては「第18回」_18年目 なのだそうです。


(↓ホールと観光交流センターとの間の広場では 夏の企画で使われたアヒル達が遊んでいました。/ 管理の問題でか 上空に吊るされていた子達は降ろされてましたけどね )



(↑片づけられた子も幾羽か・・・)))

館内へ。

1Fのギャラリーで 長野ヒデ子さんが描いた絵本『外郎売』の原画展を観ます。


そろそろ開場時間、2Fの大ホールへ。
↓入口前には十二代目團十郎さん(←途絶えていた「外郎売」の口上部分を 今 の形に復活させた方)の「外郎売」の舞台衣装と小道具が展示されていました。

(↓その横には 息子の海老蔵さんからのお花ー)

(そういえば2019年の「7月大歌舞伎」では 勸玄君が外郎売を演じてましたよねー。テレビで観ましたが 頑張って早口言葉に挑戦していて可愛かったっけー)

↓大ホールの緞帳。

↓開演前に司会者さんから 緞帳の寄贈者-古川さんの紹介、

↓出演する子供達の紹介がありました。(曽我兄弟 及 新田忠常役)

↑「是非 撮って広めて下さい」というアナウンスに 沢山の人がカメラや携帯を出して 緞帳をバックにした子供達を撮ってました。

絵、はここまでですがー

二部に渡っての舞台の内容は~ 
様々な表現者達による 色んな「口上」 (声楽家によるオペラ風歌曲、 子供達によるラップ調、 外郎売体操 ~)
朗読劇による 外郎家の歴史 (元の時代の中国から室町時代の日本へ渡ってきた渡来者が 医薬の技術と知識で将軍の信頼を得て京都へ~ 戦国時代になると北条家に招かれて小田原へ~)の紹介、
TBSアナウンサー長峰由紀さんと FMおだわら代表-鈴木伸幸さんとの公開トーク、
更に 歌や 書 笛太鼓 殺陣(タテ) などなどなど の多様で賑やかなパフォーマンスが華を添え~ といった塩梅でした。

(知ってるつもりの口上についても 言葉の説明等がなされ、勉強になりました。 今回私 恥ずかしながら初めて_ 「たぁぷぽぽ」が小鼓の音、「起きゃがれ小法師、昨夜も溢して(コボシテ)~」の こぼして が寝小便の事と知りましたですよー。)

↓ホワイエで買った おみやげ。


小田原人のたしなみとして(?)私も外郎売の口上、言えるようになりたいなあー。/ おしまい。