
(↑箱根ロープウェイ大涌谷駅~箱根温泉供給蒸気井群~黒たまご館(←1Fが箱根ジオミュージアム))
2015年の噴火以来 立ち入り禁止となっていた「大涌谷自然研究路」が今年3月から一般入場再開となっている~と知り 見学を申し込んだのです。(↓予約頁)
https://www.hakone.or.jp/od-booking/
この日の大涌谷はガス 多め~。



(↑あ、ご安心下さい、 歩くのはこの谷ではなく 少し上の、以前 黒玉子の製造+販売をしていた「黒玉子茶屋」周辺です↓)
https://blog.goo.ne.jp/numabe3/e/6bcfada7beade7169afff0dbc0f97666)
まず「箱根ジオミュージアム」のインフォメーションセンターで受付を。

入場券をもらってー

集合場所へ向かいます。

集合時間にはまだちょっと早かったので カフェでー


コーヒーとカレーパンを~。



(黒いカレーの入った黒いパン、見た目のインパクト!に反し 普通に美味しい^^;)
5分前_。集合場所、研究路入口へ向かいます。

MAP。

(↑右下に 肺や心臓の弱い方 喘息・体調不良の方は自然研究路には入れません、という注意書きも。)
集合場所で見学者は 先ほど受付でもらった券を提示し (券と同じナンバーの書かれた)ヘルメットを受け取ってかぶります。

階段を上ったところに「大涌谷延命地蔵尊」のお堂。(地獄のような景観 そして実際に危険だった箱根では 昔、地蔵(←地獄に落ちた衆生を救う菩薩)信仰が盛んだったそうです。)

↓縁起が刻まれた石。

(↑弘法大師ゆかりの地蔵堂でしたかー)
その隣_神山登山口(←現在は閉鎖されています)前にもお地蔵様が。

こちらは「浄め湯かけ地蔵」さん、とか。

お湯で手を清め お地蔵さんにもお湯をー。

時間になりました_
案内の方の先導で 研究路に入ります。

↓エリア内には 数字のついたコンクリート建屋(シェルター)が点在しています。(七棟作られたそうです)/ いざ という時にはあそこに逃げ込む~ 事になっています。

↑昔は 草も木もあった場所ですが 今は「何もかも枯れ果てた世界」_。
↓でも ともかく 再び観光客が歩ける程度にはガスの噴出も収まった~ んですね?

1号シェルターに入ってみます。

思いのほかに小さい、のだけどー

「直径30㎝の噴石に耐えられる構造になっています」のだそうです。

次の2号シェルターへ向かいます。





2号シェルターは 屋上が展望台になっている というので 上がってみます。




↑神山側には ガスが噴き出す噴気孔がすぐそこ、に。( いやー こりゃ 神山へ上がる登山道は当分閉鎖のまま でしょうねー・・・)
↓冠ヶ岳方向。


(↑↓道の上に ちょこん と黒玉子茶屋建屋が見えています。)

↓仙石原方向。

(↑奥の山の麓に見える明るい緑は ゴルフ場の芝。/ 尚、仙石原のゴルフ場は 元々は渋沢栄一が始めた西洋人向けの肉牛の放牧地 だったそうですー。へー。)
↓ロープウェーの駅方向。


(↑+/ このおにーさん達はグループの「殿(シンガリ)」を務めて下さってるスタッフさん。 ハグレテるんじゃありませんのでご安心下さい。)
次のシェルターへ移動、です。



↑荒々しい できたて っぽい沢。
↓白く濁った水が流れています。辺りには硫黄の匂いが~。




3号シェルターは 通過ー。

4号シェルターを目指します。

黒玉子茶屋が近づいてきた。




辺りには 硫黄の匂いが漂ってます。


黒玉子茶屋の販売口には

「黒たまご 販売休止中」の貼り紙。

茶屋の前の温泉池_。(湯気で良く見えませんが 80度のお湯が沸いているのです。)



で、ここが 大涌谷名物「延命黒玉子」の製造場所、なんですねー。

(↑説明板によると「温泉池の中で玉子を1時間程ゆでます。」「この時に温泉に含まれる硫化水素と鉄分が結合し硫化鉄となって自然に黒くなります。」「温泉池から出してさらに5分ほど蒸してできあがりです。」だそう。 詳しくはこちら ⇒ * で。)
↓こんな環境なのに 製造員さん達は 黒玉子を作ってました。


(↑確か右の保温箱の様な物から できあがった黒玉子の入った籠を上げて台車に載せてましたよ。)

(↑凄い仕事場だ~!)
溶岩ドームを見に行きます。



↑あの蒸気の上がっている手前の コンクリートの塊? のように見えるのが溶岩ドーム↓。

ワイルドだー。


4号シェルターの屋上に集合します。


↓振り返るとこんな感じで、 散策路が ガスの噴き出し口を避けて作られているのに 気づかされました。

シェルターの上からの眺めー。

本当は正面に どーん と富士山が見える~ そうなのだけど この日はこんな感じ、でした^^;)

(↑仙石原のゴルフ場)

(↑箱根の外輪山の山並み。やや右、のとんがった山が 金時。)

(↑ロープウェー乗り場)
では 戻っていきます。(帰りは 別ルートで下ります。)



↑この 藤棚のようなネットは 実は 黒玉子を運ぶゴンドラを吊るす作業用ケーブルからの 落下物 から歩行者を守るための物なんですがー。

↑たかだか この程度の「ネット」状のものなのに、 これのおかげで 火山性のガスをやり過ごせたか すぐ脇の桜の木は 死なずに済んだ そうです。(この辺りで助かった桜は これ一本だけ、らしい。)

(↑茶屋の方に向かうゴンドラ。中身は多分「まだ白い卵」でしょうね?)
↓斜面地には硫黄の塊が ころころ・・・。



(あ、そうそう よく「硫黄臭い」って言いますが 硫黄事体は「無味無臭」で 匂いは 水素との化合物「硫化水素」なんですってね? / そうだったのかー)
5号シェルター 通過ー。



研究路脇の 馬酔木(アセビ) についての説明を聞きます。

かつては大涌谷のあちこちに見られた馬酔木ですが 7年前の火山ガスで多くが白く立ち枯れたそうです。これは 数少ない生き残り。

(↑よく頑張りました。)
更に下ります。



↑石の上の灰緑色の苔 について 説明を受けます。
「苔の上に赤い点々が見えると思いますー」

そ・・・ そう言われると そんな気も・・・。(程度にしか見えませんでしたがー)
あれは「硫黄苔」という苔だそうですが 「モンローリップ」という別名があるそうです。 マリリン・モンローの赤い唇

色々面白かった。又 勉強にもなりましたー。


おしまい。