秘仏・准邸(ジュンテイ)観音にお目にかかりに長楽寺(チョウラクジ)へ | おだわらぐらし

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昨日は京都の長楽寺(←平清盛の娘:建礼門院、御出家の寺)へ 現在特別公開されている秘仏・准邸観音を拝見しに参りました。(たんぽぽさんのブログで情報を頂きまして)

↓八坂神社の南の坂を東へ上がっていきます。

途中 一筋南の大谷祖廟参道を歩きました。

朝降った雨が 打ち水 になっているようです。とても清々しい。

右手に大雲院、通称「銅閣寺」の 特徴的な屋根が見えてきた。


えーこのまま行くと大谷祖廟ですので

左へ折れ 長楽館の方へ。

(↑明治時代に、「煙草王」と言われた実業家・村井吉兵衛が建てた優美な洋館「長楽館」。/ 長楽寺とは直接的には関係・・・なさそうです。ただ、長楽寺は江戸時代には現在の円山公園の大部分を所有していたので、寺域としてかつての「長楽寺」に建っている、のかも。)

引き続き坂を上がっていきます。




突当りに階段が見えてきた。

右へ上がると 大谷祖廟。

まっすぐ行くと 長楽寺。

特別拝観の案内板が道脇に。

(↑え?秘仏の純邸観音の写真が載ってる?のかと思いましたが、厨子の前に立ってらっしゃるのは如来(多分阿弥陀様)ですね^^;)

さて、ではお寺へ伺いましょう。

実は私 この先は歩いた事がないんですよー。




門脇の境内図。

台に「御朱印受付所」と書かれた紙。

どうやらこの用紙に名前を書いて持参した御朱印帳と一緒に受付に預ける~ というシステムのよう。


門を潜って_

更に階段を上った先 庫裏前に受付がありました。

頂いたリーフレットと境内図。


まず、庫裏の上の拝観所へ伺いました。

ここには相阿弥(ソウアミ/銀閣寺の作庭家)が手がけたと伝わるお庭があるんですって。



入館すると、奥の間の先に_

(↑正面のお人形は この寺で29歳の若さで落飾した建礼門院:平徳子をイメージしたもの、と思われます)
涼やかなお庭がありました。

水と緑が近く、庭を見るというより ほとんど「庭の中にいる」ようでした。


説明板


拝観所の向かいには客殿「雙龍舞閣」がありましたが 非公開、でした。


更に上がると_

本堂前に出ました。

↓本堂建屋の説明板。

(↑ここには見えませんが、お寺の公式HPによると、愛宕郡西賀茂村の正伝寺の仏殿、は 「元桃山城御成門中に在りしを正伝寺に移したもの」とか。)

さて、お堂の正面には五色の糸が引かれていました。

この糸はー・・・
堂内の 御開帳なった厨子内の准邸観音の 胸の前に合わされた手 に結ばれた物でした。
御代代わりの時にのみ公開されるという秘仏は一面三眼十八臂で(つまり合掌した手の他に16本手をお持ち) 身をくねらす二匹の龍の間に立つ水柱の その上に立っておいででした。(載った船が難破しそうになったところを仏様の力で救われた という最澄の体験がベースになっているそうです)
↓共同ニュースの動画
https://www.youtube.com/watch?v=hDp_uTNmYug

厨子自体も立派でした。東福門院・和子(マサコ/秀忠とお江の娘で天皇家に嫁ぎ 明正天皇(女帝)の母となった)が寄進した物とか。

ありがとうございました。

(↑なるほど、禅宗のお寺 っぽいですね?(正面からはわからなかったけど))

本堂裏手に 供養塔がありました。

高倉天皇崩御後に出家した 建礼門院の髪が納められていると伝わり「落飾塔」「髪塔」とも呼ばれる、そうです。

鐘撞堂横を通り 谷の方へ下ります。

小さな滝がありました。

「平安の滝」ですって。

糸のような 細い水の連なり_

_が下の桶に落ちてました。

(滝行が行われる、のかな?)

引き返して―

収蔵庫へ。

ここには、一遍上人を開祖とする時宗のお上人像7体等を始めとする寺宝が収められていました。 (初めて見た一遍上人像、迫力がありました。ただ写実的なだけじゃない、まるで現代アート、って感じー。特にほほのライン。)

最後に 頼山陽の墓の方へも行ってみました。


斜面地に橋が架けられてました。/ 渡った先には頼山陽他 一般の檀家さんの墓所、 渡らず石段を上れば徳川慶喜の弟・昭訓や 水戸烈士の墓が。



辺りは「うっそうと」と書いても大げさじゃない程 木々が茂ってましたが 時々切れ間から ぽかり と街が見えました。

__ って、どの辺ですかね 写ってるの・・・。

(方向的には正面奥が嵯峨・・・、多分。一番手前に立ちはだかるように建ってるのは日宝エクセレントアベニューってマンションみたい。もっと歴史的な建造物が写ってればよかったんだけどーーー)

さて、ではおいとましましょう。


ありがとうございましたー。/ おしまい。