無鄰菴(ムリンアン) | おだわらぐらし

おだわらぐらし

縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

瓢亭で鶉粥を頂いた後は_
隣の無鄰菴へ行ってみました。


↓門の傍の説明板。

ここは山形有朋の別荘だった場所。/平安神宮の神苑他 数々の名園を手掛けた七代目・小川 治兵衛による作庭_ ですが、設計は山形さん自身。山形さんは監督もなさったといいます。(山形さんは他の自宅や別邸の庭作りにも関わっています。作庭が趣味の方だったようですね?)

門を潜ります。

額の文字「無鄰菴」。

(隣が無い草庵の意味、といいます)

敷地内へ。

チケットを買って~


てっきりその先の玄関から入館~するのかと思ったら 玄関は拝見するだけでー・・・

チケット売り場の南の小さな入口から庭へ~。

川が流れています_

その先は池・・・のようですが 実は_疎水から水を引き入れ流しているのです。個人の邸宅にそんな事はできないので「防火用水」の名目が使われたといいますー。

北に母屋。

南に洋館。(外観撮り忘れました)

一階は蔵。(以前は見学できなかったような気がします)

レンガの壁。

窓。

ドア

(窓枠や戸口は最近の後付でしょう)

壁の展示に山形有朋の写真+プロフィールがありました。

無鄰菴の説明。


二階へ。

最近修復されたようですね、壁が新しい。

壁一面の絵。


格天井(ゴウテンジョウ)。

無鄰菴会議の説明。


隣の控室。


一階へ


茶室を覗いてみます。

「藪内流燕庵写しの茶室」だそう。




庭を歩きます。

庭というより 自然の木立の中を抜けていく感じ。

浅く広い流れに石が点在・・・。とここれは山形さんがお持ちの庭ではよく見られます。こういう自然に近い風景がお好きだったのかな。

庭の東の端に小滝。(疎水の水をサイフォン式で上げているそう)

苔。


母屋の方へ。


縁から上がります。



(↑窓の向こうにチラと洋館の壁が)

こちらでお茶を頂く事もできるようでした。

↓中庭の向こうが玄関。


二階へは上がれませんでした。(以前は上がれたような気がします・・・)

床。

ミニ雛人形。


縁側からの眺め


ゆるやかに高まる丘の向こうから流れ下ってくる川。遠くに東山がチラを見えます。/本当は木立のすぐ向こうは車道だし その先には疎水もあるのですが_ まるで山深い場所に ぽつ といるような気持ちになりますね? (「無鄰菴」は「隣が無い草庵」・・・)

さすがなお庭。

おいとましましょう。


続いては同じく小川治兵衛の手になるお庭_ 平安神宮の神苑へ。



<備忘録として_>
*ここは 正確には三代目の無鄰菴。
*初代無鄰菴は下関の高杉晋作の墓所のある現・東行庵。(東行は高杉晋作の号。ここに無鄰菴という草庵を持っていた山形有朋は 高杉の愛人おうのに庵を譲ったんですって)
*二代目無鄰菴は現・がんこ高瀬川二条苑。ここは元角倉了以の屋敷だったところ。

小川治兵衛に作庭させていますが 手狭といって程なく手放し、旧南禅寺境内地に三代目(現・無鄰菴)持った~ んですってー。