昨日は亭主と 梅田発のバスツアーに参加し、和歌山の桜の名所 三か所を回りました。
最初に訪ねたのは道成寺。(日高郡日高川町)
いきなりですが 道成寺の石段にまつわるトリビア。仁王門下の階段脇の石の縁は、上に行くほど幅広になっています。
上る時「逆遠近法効果」で楽に上がれるように~ と言われているそうです。
しかしこれ、下りる時には・・・
「遠近法」で 地面が余計遠くに見えるんですけど。。。
話がそれました_
仁王門を潜ると_
花一杯の境内に出ました。(ソメイヨシノはやっと五分、でしたが 枝垂桜が多く、そちらはこの日 満開でした。)
特に本堂前の木は見事でしたよ。
(↓同じ木を 三重塔をバックに)
幹の近くに立つと、花が天から降るようでした。
↓これは「入相桜(イリアイザクラ)」という名の桜。二代目、だそうです。(種類はエドヒガン)/初代の桜は樹齢数百年という古木で県の天然記念物だったといいます。(江戸時代には 本堂の縁からその桜の枝に短冊が吊るせたというから 大変な大木だったのでしょう) / 昭和のはじめに 台風で折れ、初代の根本から自生したのが今の木なんだとか。
境内奥の濃桃の枝垂桜も綺麗だったなー。
本堂に入りましょう。
まずは手を清めて~。
3/18~4/9は、日頃は公開されていない内部も拝見できるのです。
堂内では 仏像の他 沢山の「道成寺もの」の資料を拝見しました。
そうなんです、この道成寺は あの 「♪とんとん おてらの どうじょうじー (中略) あんちん きよひめ じゃにばけて~ (後略)」 というわらべ歌に登場する道成寺なんですね。
興味深い事に、このお寺には 今も 鐘がありません。
初代の鐘は清姫に焼かれ 二代目は清姫の怨霊(白拍子の花子)に祟られ してますから もう鐘はこりごり なんでしょうかね???(←って安珍清姫の話は伝説。史実ではありますまいが)
↓三重塔の西に「安珍塚」がありました。安珍が釣鐘と一緒に埋葬されているといいます。
(↑左の玉垣で囲われた所が 安珍塚。右の石で囲われた所が 初代の鐘があった と考えられている場所 だそうです)
↓因みにこちらは「二代目の鐘撞堂跡」。(塔の南側)
そうそう、二代目鐘撞堂近くに「安珍桜」という桜の木がありました。
残念ながら まだ花をつけていませんでした。
追記)清姫に祟られた二代目の鐘はその後どうなったのか・・・ と思ったら、なんと京都の妙満寺というお寺に移されていました。+妙満寺の鐘は 供養の甲斐あって美しく鳴るようになった、そうです。+妙満寺では今も春に 清姫の霊を慰める法要が営まれているということです。。。
さて、道成寺を退出した後は_
「あんちん」というお店で
鯛づくしの御膳を頂いてー
次の目的地 紀三井寺へ~。(つづく)