利倉(トクラ)・春日神社 | おだわらぐらし

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縁あって暮らす事になった相模の国 小田原
一杯見て 一杯歩いて 一杯味わいたいと思います

伊丹市の口酒井・春日神社
尼崎市の田能・春日神社
と見て来て、、、 (やっと)気づいたのですが この二社から遠くない 豊中市利倉にも春日神社があるのでした。
この辺りでは「春日の神様」って 人気なんですねー?(春日の神様は藤原氏の氏神様。この辺は藤原氏の荘園だったのかなー???)

でさて、利倉の春日神社というのは阪神高速11号池田線の 側道脇にあるのですが
車で前を通っても 鳥居は見えるものの「車はどこに置けばいいのー?」 って感じなんですよね。

が、どうやら 車ごと鳥居を潜った先に駐車場があるようでー

行ってみると、いきなり本殿横に出るのでした。(特に駐車場の枠等は引かれていませんでしたが 他の車が二台 並べて停めてあったので 私もそのラインに合わせて車を置きましたー)

(↑創建は1200年以上の昔。本殿は慶長二年 (三年とする本も) に建てられた物、だそうです。(それ以前の社は天正年間の 織田の荒木攻めで焼失とか) なので、今見える建屋は「覆い」なのでしょう)

拝殿に伺います。両脇の狛犬が 首に紅白の綱を巻いています。これは・・・初めて見る装い(?)ですが 北摂ではポピュラーなのでしょうか?

額には「春日神社」とありますが、お賽銭箱の紋は五瓜の木瓜紋。(春日神社の神紋とは異なってますね、はて?/後で こちらの社の由緒書を読みましたところ こちらの御祭神は「素戔嗚尊」との事。神社名は「春日神社」ですのに 不思議な事です。(尼崎市田能の春日神社のように、 明治に入ってから素戔嗚社に春日の神様が合祀されたのかな?))  <追記>素戔嗚は牛頭天王(ゴズテンノウ)と同一神視される事が多い神様。牛頭天王は本地仏が薬師如来で 神紋は五爪の木瓜。(京都の八坂神社も今は素戔嗚を祀っているが 元の祭神は牛頭天王で 神紋も五爪の木瓜。ついでですが又織田家の家紋もこの紋です) もしかしたら こちらの神社の神紋は「牛頭天王」の神紋からとられたのでは ありますまいか?

拝殿の西側には 小さな祠がありました。「皇后塚」だそうです。(祠の中には胴部にくびれが彫られた瓢箪型の石が。供養塔の一部でしょうか?) 祠にお祀りされているのは淳和天皇の皇后:正子内親王(嵯峨天皇の皇女)の御霊。皇后は こちらに難病平癒の御礼参りに来られ「御殿料百石」を寄進されたそうです。

(正子皇后は神社の神宮寺(異説あり)「正法寺」の建立を発願されたそうですから 百石の「御殿料」とはその建立費用、でしょうか?/ 因みに正法寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となったといいます。残念。 // 時に「百石」ってどれくらいの価値があったのでしょう? 一石=10斗=100升=1000合。平安時代は5斗で一俵だったというから 一石で2俵。百石だと・・・200俵?よくわからない。 重さだと一石は約150kgとか・・・百石なら15t ってやっぱりよくわかりませんね。お米の価格でみてみましょうか? 10kg:3500円で計算すると525万円だけど 平安初期の米価は? (俵のお米は非精米だしー 比較は困難ですねー))

境内西側にはー

末社の天満宮(手前)と 稲荷社(奥)が。

手水舎。

にゃっ バードバスにならないようにでしょうか 金網の覆いが^^;)(水も止められてました。多分 蛇口をひねれば出たのでしょうが、裏参道から入ってるので お参り手順があべこべで 、ここまできて水を使わせて頂くのも と手を清めるのを遠慮しました (一層失礼?))

↓やっと(?)読んだ 御由緒書。

御祭神:素戔嗚尊は生命の神様で こちらは 病気平癒 厄除けの神社として 尊崇されてきた_ のですね。

本来の参道を歩いてみます。

参道は 社から南に 長く伸びています。

途中 不思議な神木がありました。

↑縁結びの御神木とか。(モチとニレが上部で合体していたそうです。今はニレのみになってるみたいですね?)

↓参道の南端:神社の表参道。/ 本来はこちらから伺わねばならなかったんですね?

↓参道前の道。この先に見えてる交差点は「利倉東2」。信号機の上を走っているのは「阪神高速11号池田線」です。


↓今回記事を書くにあたっては こちらのサイト「レファレンス協同データベース」を参考にさせて頂きました。(感謝)
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000169823



折角なので(?)神社の周辺もくるり と回ってみました。
↓車を置いた 境内の裏手から出発。

(↑1段高くなっているところは 小山か塚か はたまた廃寺跡か・・・)
↓車で潜ってきた鳥居。

高速下の側道の歩道から見た 神社境内の北の雑木林。

↓1ブロック行った先を左に入ってみると・・・

↓雑木林から北に抜ける道がありました。(塞がれてますけど)

↓フェンスから中を覗いてみると こんな風。_ 散策路があるんですよー。(以前は公開されていた場所、でしょうか?)

さて、上の写真の「道」は 道をはさんで北のブロックの ↓この道に繋がっていましたー。

この奥には 不思議な施設がありましたよ。

↓「蛍ドーム」ですって。

(検索したら 毎夏 市が「ほたるの夕べ」という会を開いているとわかりました。しらなかったー)

↓蛍ドーム西側は せせらぎ+遊歩道になってました。


↓遊歩道を南へ歩くと・・・?

↓あ、春日神社の 西の裏参道に出ました。


そうかー こんな風になってたんだー。でした。

(↑ひとまわりして 戻ってきた境内)

豊中市民になって 二年半ですが、
まだまだ「郷土」について 知らない事が一杯 ^^;)