能勢妙見山 | (又)おだわらぐらし はじめました

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「新しい日常」を綴って参ります

日本三大妙見(ミョウケン)の一つ_能勢(ノセ)の妙見山を訪ねて参りました。
 
__能勢のー と書きましたが、妙見山は兵庫県川西市 と 大阪府豊能郡能勢町+豊能(トヨノ)町 の交わる点にありまして・・・
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能勢電鉄の終点「妙見口」駅があるのは 豊能町。ケーブルカーとリフトがあるのは川西市。山、としての妙見山山頂も川西市です。

今回私たちは車で山の上まで上がりました。
$とよなかぐらし はじめました-妙見山
(この参道が ほぼ豊野町と川西市の境 です / 駐車場は川西市側でしたね)
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妙見山は ぐるり と回ってお参りするようになっている・・・みたいですね?とりあえず 参道を道なりに行きましょう。(下の地図的には「直進」コースです)
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鳥居に架かる額の字は「妙見大菩薩」
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(普通「菩薩」というのは仏様に数えられますが、妙見菩薩は 仏を警護する「天部」に属する のですって。これは妙見菩薩がインドから伝わった仏ではなく、北極星を神格化した 中国から入った教え(オリジンはバビロニアとか) だから、だそうです。/だから 妙見さんの御印は「星」なんですね?)

参道両脇にはブロンズの神馬の像が四体ありました。胴には能勢妙見の寺紋矢筈(ヤハズ)十字がついています。江戸時代には領主能勢氏も矢筈十字を紋として使うようになっており、 妙見山はあちこちにこの矢筈十字がみられました。(Wikiによると_/この辺りにはキリシタンが多かったが キリスト教禁止令が出ると 能勢氏は彼らを日蓮宗に改宗させた。能勢氏が矢筈十字の紋を使うようになったのにはキリスト教との関係があるかもしれないー/_とか。へー)

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参道を上がると・・・
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やがて不思議な形の建物が見えてきました。
$とよなかぐらし はじめました-妙見山星嶺
能勢妙見の信徒会館「星嶺(セイレイ)」です。
上から見ると寺紋の「矢筈(ヤハズ)十字」になるのですって。
$とよなかぐらし はじめました-星嶺
中には天部神像(かな?)が架かっていました。
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不思議な不思議な建物でした。(「百億の昼と千億の夜」のトバツ・シティーを思い出してしまった アタクシ・・・)

星嶺会館をくるりと回ると、お寺の門があらわれました。
$とよなかぐらし はじめました-妙見山
この門が 丁度 兵庫と大阪の境、なんですね?
 (境内は大阪、なんだー)
$とよなかぐらし はじめました-県境
門の横には鐘撞堂_ 手前には日蓮上人の像。
 こちらは 日蓮宗のお寺_。(日蓮さんは妙見菩薩を重んじられた方だそうです)
$とよなかぐらし はじめました-鐘
門の内側(つまり境内)にあった構えのポーズの狛犬_。珍しい色形だったのでパチリ。
$とよなかぐらし はじめました-狛犬
石段を下りたところに寺務所がありました。
$とよなかぐらし はじめました-寺務所
その先に_手水舎。
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凝った造りの物です。
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↑銅の打ち出しによる火伏の波紋_
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↑ガラスの目の入った獅子の頭_
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↑水盤は龍と亀に守られています。
この立派な手水舎は 四代目中村歌右衛門(1798-1852)が寄進した物で、「歌右衛門の浄水(ミズ)」と呼ばれているそうです。

祖始堂 / 宗祖:日蓮上人と、開山者:日乾上人が祀られています。
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本殿 / 能勢領主があつく信仰したという妙見大菩薩が祀られています。(今のお堂は明治時代のものだそうです)
$とよなかぐらし はじめました-myoukennzann
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入口の上には馬のレリーフが!(参道にも馬のブロンズ像がありましたが、 武人の姿で表される事の多い妙見さんの乗り物には 馬がふさわしい という事なのでしょうか)
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本堂前の経堂
$とよなかぐらし はじめました-読経堂
棟続きの絵馬堂
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古いいくつもの建屋を再構築したらしく 沢山のお堂の額がかかっていました。


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コテ絵が美しかった。

商店_
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ガス灯などが残っており 味わい深いですね。

祥雲閣
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皇族を迎えるための迎賓館として建てられ、後に能勢家の住宅として使われた建物だそうです。

参道は、祥雲閣の先で終わっていました。
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振り返ったところ__
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森の中を抜ける道を歩いて 駐車場へ戻ります。
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妙見山は 奥深い所でした。 妙見信仰 豊能の歴史 色んな事が詰まっていて_。
でも もう一方で ハイキングやBBQなどを楽しみに 気軽に来られる場所でもあるようでした。
桜の季節に、麓から ケーブルカーやリフトを乗り継いで上がるのもよさそう。