街中に溢れている大型のサインディスプレイは、至る所で目にしますね!
さてどうやって作られてるか気になりませんか?

早速大型サイン作りのレシピを見てみましょう。
材料
デジタルデータ(原稿)
塩ビ糊付きシート
クリアラミネートフィルム
溶剤、またはUVインク
使用機材
大型インクジェットプリンター
ラミネート機
こういったものが必要になります。
私の勤めている会社は、最大で2.5メートルの幅まで印刷できます。
まずは、印刷するためにデータが必要ですね。
印刷会社に入稿データとして、ほとんどillastratarのソフトで作られています。
お客さんの希望のサイズにillastratarを使って編集していきます。

また今回のサインは写真データが入っているので、色目を調整する必要があればPhotoshopというソフトを使います。

今回の様な屋外広告サインは、パンフレットやチラシの色目に揃えて欲しいというオーダーが多いですね。
印刷機の種類によって色のバランスが違ってくるので慎重に色合わせをします。
サイズ、色目を合わせたデータを印刷機に送信します。
いよいよ印刷機でプリントします。

画像は溶剤インクジェットプリンターで最大1.4メートル幅の材料に印刷できます。
ちなみに私の担当マシンではないですが…
材料はロール状のものとなります。1本50メートルの材料が一般的です。
色々な素材がありますが、屋外サインのほとんどは安価な塩ビの材料がほとんどですね。

印刷が終わると、ロール状の状態でさらにラミネート加工をします。

ラミネートは透明の糊付きで出来ていて印刷面の保護をします。
また、紫外線カットの役割も果たします。
主にグロスタイプとマットタイプが有ります。
H.I.Sさんの広告サインは、マットタイプの様ですね。
ラミネート加工が終わると、ロール状ですのでカッターナイフで切っていきます。
ここは、人の手によって作業されます。

屋外広告は、ほとんどが一品一様のカスタムサイズです。
新聞広告の折り込みチラシなどは数千枚単位なので機械で断裁されますが、大型広告は全く製作方法が異なります。
カット作業が終わりました。

印刷物の下に白く見えているのが、屋外サインで使われるアルミ複合板と言われる、厚さ3ミリの板です。写っているのは大体畳み1枚分の大きさでしょうか。
私の会社では、この状態で納める場合もありますし、板に貼付けてから納める時もあります。
今回のサインはおそらく板に貼付けてから取り付けているものと思われます。
板に貼ってみましょう。
上の印刷物をこのいたに貼ります。
シール状になっているので裏紙を剥がすと糊面が見えてきます。※画像は別のものです

スキージーを使って板に貼付けていきます。※画像は別のものです

こちらが貼り作業が終わった状態です。画像ははめ込み合成ですが…

大型サインの難しいところは、つなぎが発生することです。
材料の幅に限界があり最大幅1.37メートルです。
よってこの幅を超える印刷物は分割して印刷します。
今回のサインは幅2.7メートルと仮定して、2分割になります。
難しいというのは実際貼り付ける時に、微妙な力加減でシートが伸びてしまいます。
また大きくなればなるほど真直ぐ貼るのが難しくなります。ですので段々とつなぎ目が合わなくなってしまいます。
板に貼り付けた印刷物を、駅の枠に仕込んで完成です。

取り付けの枠は色々なタイプがあります。実際この仕事を請け負った訳では無いので詳しく説明出来ないのが残念ですが…。
ぜひともぱすぽ☆さんの広告の仕事をやってみたいです!