次に訪れたのは、山田農場さん。
無殺菌でヤギや羊のチーズ造りをされています。
山田さんが意識しているのは、地域の循環の中で生きて行くという事。
その土地で採れたものを食べ、その土地のもので暮らす。地域のもので畜舎や家を建て、道具を手作りする。エネルギーは出来るだけ使わないようにする。
そしてチーズもその一部。
家畜の餌は、地域で採れたものや、敷地に自生するもので。
熟成は、手作り・空調不必要の熟成庫で。
そして、チーズの乳酸菌もその土地に自生するもので。
こちらの綺麗な建物もセルフビルドだそう。
普通、チーズに使われる生乳は殺菌されているそうです。これは、搾乳から加工するまでに時間が空くため、雑菌の繁殖を防がなければならないから。
そして、“ゴーダ用”や“モッツァレラ用”として培養された外国産の乳酸菌を使ってチーズになる。
でも、それだと循環とは言えない。
その土地の乳酸菌を使いたい。
だから、無殺菌でチーズ造りをする。
その土地の乳酸菌を使うために。
実際のところ「無殺菌」ではあるものの、雑菌の繁殖はほとんど無いとのこと。
それは、搾乳した生乳をすぐにチーズに加工しているから。
新鮮な「生の」生乳であれば、加熱する必要が無い。
ここが、山田農場のチーズ造りの要のようです。
もう、メロメロになります。。。
あかり農場の時もそうでしたが、動物たちが本当にのびのびと過ごしていて、いるだけで心地よい。子ヤギの鳴き声なんか、もう弾けていてすごい!勢いありすぎて最初動物の鳴き声だと認識していなかったと思う。
「ッッッメーーーーーーーえッッッッッ!!!!!!!」
って感じ?笑
動物園とかでは聞いた事ない声でした。
山田さんのチーズ造りや、循環の一部になる生活、自分も少しづつやっていきたいと思いました。人も動物も菌も植物もイキイキ出来る環境づくり。していきたいです。
その中にこそ、自分や、自分たちの子孫が安心して暮らせる未来があるのだと思います。
山田農場 ブログ
記事:チーズ農家のチーズ考 2016
記事:山田農場の紹介 その1