真柏の立て替え | 希望ヶ丘盆栽通信

希望ヶ丘盆栽通信

30代の頃より自己流でミニ盆栽を楽しむ。その後、小品盆栽を学ぶため京都に通う。約10年、盆栽教室にて技術・知識・鉢造りなどの指導を受ける。日々の手入れを通じて季節の便りをお届けできればと思います。

 

テーマの如く 今日はシンパクです

 

画像が残っているのは2019年からですが

入手は もう少し前でした

 

シンパクは小品でもミニでも

この「追い込み立て替え」が出来ないと

小さく維持しカチッと締まった葉で

まとめる事が出来ません

 

ミニ素材の成長と作業を概略を振り返って

みます

 

2019年5月の様子です

厚手の泥鉢に入っていました

これでは乾きが悪く根の状態も

良くないことが想定されます

 

全て杉っ葉です

杉っ葉は本来元気が良いものです

細い内にシャリを削った事も元気が

無い要因にもなっています

 

まずは駄温鉢に移し乾きが良い状態で

管理しました

落ち着いてから肥料を与え樹勢を

回復させました

杉っ葉は全く気にしません

間延びした枝先の葉に鱗片葉が

現れたら枝元の分岐点、枝と幹との際に

芽を吹かせる作業にかかります

吹かせたい芽は鱗片葉なら歓迎、 、

杉っ葉でも構いません

 

前述の管理を続け6年後の今月の様子です

 

枝元、枝の途中に吹いた鱗片葉(本葉)です

 

枝元に吹いた鱗片葉が充実してきました

ここに吹かせるために芽摘み等の手を

加えてきた枝を今日外しました

赤線です

ピンク丸は枝の途中に吹いた芽です

枝元を狙っても叶わないこともあります

丸印の先の青線で止めます

 

追い込んでいるところです

 

幹との際に吹かせた本葉です

 

全ての枝を同時に立て替えが出来れば

理想です

待って吹く可能性があるので

今は追い込まず残している枝も見えます

 

作業後を上から見ています

 

正面です

今年の秋か、遅くても来春には

全ての葉が締まった本葉でまとまります

そうなったら立て替えのために残っていた

枝を切り戻します

ここから新たに本葉による枝作りにかかります

 

あと2,3年で古いシャリを持った

締まった姿のミニに仕上がります

 

今夜も訪問いただき

有難う御座いました~

 

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