日本銀行が26日発表した2020年9月中間決算によると、9月末の総資産額は前年同期比21.1%増の690兆269億円で、過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染拡大への対応で金融緩和を強化したためだ。ただ、上場投資信託(ETF)の購入増は市場機能をゆがめると懸念する声も出ている。

総資産のうち、国債は10.5%増の529兆9563億円だった。企業の資金繰り支援策で金融機関への資金供給が増えたため、貸出金は2.2倍の104兆8956億円に上った。ETFは24.5%増の34兆1861億円だった。10月末時点では34兆7717億円に増えている。

日銀は大規模な金融緩和策の一環で、東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価などの株価指数に連動したETFを購入している。感染拡大への懸念で株式市場が不安定化した3月には、ETFの購入枠を年6兆円から年12兆円へ拡大した。

ETFを買うと相場を押し上げる効果があるため、市場で日銀の存在感は増している。9月末の保有額を時価ベースでみると40兆4733億円で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国内株式の保有額約41兆円に迫る規模だ。

日銀が間接保有で大株主になっている企業も多い。ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストの試算では9月末時点で日銀が10%以上の株式を保有する企業は70社だ。井出氏は「本来の株価を決める機能がゆがめられている可能性がある」と指摘する。

ETFの買い入れについて、黒田東彦総裁は「市場の不安定な動きを緩和する効果があった」と説明する。ただ、金融緩和から転換する際にETFを売却すれば株価の下押し要因となるため実際の売却は難しいとの見方が強い。株式相場が大きく下落して含み損が発生すれば引当金の計上が必要となり、日銀の財務の悪化につながるとの懸念もある。
==(2020/11/27 読売 )==

 

2020/09/30

日経平均 23,185円

TOPIX 1625

 

2020/11/27

日経平均 26,644円

TOPIX 1786

 

東証1部時価総額:678兆6647億円

(東証2部時価総額:6兆8796億円)

(ジャスダック時価総額:10兆1925億円)

 

上記の記事だと9月末時点の時価ベースで、日銀40兆円+GPIF41兆円=81兆円

11/27時点でTOPIX並に+10%とすると、81兆円×1.1=89.1兆円

89.1÷678=13.14%

これに残り3匹のクジラ、共済年金(地方公務員共済組合連合会など)、ゆうちょ銀行、かんぽ生命を加えるとそのうち浮動株がなくなってしまうのでは?

 

「企業は誰のものですか?」という問いに対する回答が、「株主のものです」ならば東証一部上場企業が国営企業になる日も近いですなw

 

2013年4月に異次元の金融緩和開始、当時は社会人2年生でその時には意味がよくわからなかったけど、論理的に考えれば「買い!買い!買い!とにかく買いやぁ!」だったわけですな。

 

そして7年半経過、果たして金融緩和に出口があるのかしらん?

 

もう既に売るといった瞬間に大暴落、これ以上買わないと発表したら暴落のレベルに突入してると思うので、越すに越されぬ大井川ならぬ売るに売れないETFで、「iDeCo(個人型確定拠出年金)口座に年金額と同額のETFを振り込むからあとはよろしく」になるのかな?

 

それとも、内部留保が溜まりまくってる企業に「株を買い取れやぁ!」と総会屋みたいなことを始めるとかw

 

ソ連崩壊後、「国民に国営企業の株券を配ります」となって、ソ連の場合は株式市場がなかったので「株券って何じゃらほい?」で庶民は換金、目端の利いた人が安値で掻き集めてオリガルヒにクラスチェンジ!

 

歴史は繰り返さないが韻を踏む、になるのかな?

 

それにしても、入社時の新人研修で社員持ち株会の説明があって、「毎月定額を買い付けてドルコスト平均ガー」みたいな説明を受けたことがありますが、5匹のクジラ(日銀、GPIF、共済年金、ゆうちょ銀行、かんぽ生命)がガチでやるようになるとは…。

 

その昔、『内閣総理大臣 織田信長』というマンガがあって、農林水産大臣の徳川家康が「勤勉節倹に励み、貯まったお金を郵貯に預けて…」よりは、株を買った方がええんですかね?資本主義の未来を信じるのであれば…。

 

いつだって、後で気がつく寝小便。

たまには先回りして「討ち取ったりィ!」としてみたいなあ…と思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。