ダルビッシュ「努力の仕方は簡単です。頭の中で『40歳の無職の自分』を想像してみてください」
◆トレーニングを始めた原点
このままじゃ一軍半とか二軍の選手になっちゃうと思って「何かを変えなきゃいけない」と思ったんです。
それまでの人生が約20年だったんですけど、「この20年が一瞬だったから40歳まで一瞬じゃん」と思って。
これはあくまで僕の考え方なんですけど、
頭の中で「自分が40歳になってクビになって何も仕事がないっていう状態」になろうって思ったんですよ。
それで自分の前に神様が現れて「1回だけチャンスを上げるから20歳の時に戻っていいよ」って言われたら、
みんな過去に戻って絶対努力するじゃないですか。
それで今「戻ってきた」っていうことにしようと思ったんです。
そしたら「やらなきゃヤバイ、やらないとまた同じことになる」ってなるじゃないですか。
【ダルビッシュ有×稲葉篤紀 スペシャルインタビュー】独占告白!(9:25~)
==(以上、引用終わり)==
ダルの言ってることは正論。
昔から「少年老い易く 学成り難し」とは言われてますし、日々の雑事に追われて気が付けばもう30歳、40歳は確かにあっという間。
とはいえ、最近は活躍できていないとはいえ、10億円超の年俸を貰うメジャーリーガーにそう言われては凡人には立つ瀬がない。
ミクロ的には、「今まで必死にとまでは言わんけど、ほぼほぼ全力で努力してきた?」と取れれば、ほとんどの人は「いやぁ、そこまでは…」でしょう。
「じゃあ、君の戦略欠如、努力不足じゃん」と言われれば返す言葉もない。
では、マクロ的に見た時は?
日本人の平均年齢は2019年現在、47.0歳。
大卒就職率が70%以下を氷河期世代と定義するなら(1994-2014卒)で、現在48-27歳。
同60%以下を超・氷河期世代とするなら(2000-2005卒)で、現在41-36歳。
全員が救われるだけのイスはなかった、というか、中高年の雇用と給料水準維持のために切り捨てられたのです。
フリーター、非正規・派遣、ブラック企業…。
大学院に進学しても就職先がなくワープア、制度設計の失敗で司法試験・公認会計士試験に合格しても大手事務所に入れずにワープア…。
全て他責も間違いですが、全て自責、自己責任もまた間違いでしょう。
年俸10億円超のメジャーリーガーには、既に40歳以上の無職やワープアは眼中にないのでしょうな…。
重ねて言いますが、ダルの言ってることは正論で、むしろ小中高と事あるごとに生徒に自分の人生について考えさせた方がいいと思うぐらい。
ただし、「頑張ってもダメな時はダメ、だから、そういう時は腐らず、風向きが変わるまで耐えながら努力しなさい」というのも合わせて教える必要あり。
ことあるごとに「もうダメかもしれない…」と呟く無職生活開始のぬこさんはネタとしても、真面目に考えたら(もう詰んでるかもしれない…)の40代・30代は多数ですからな。
ゆかぴょんも来月で試用期間終了。
うーむ、このまま働き続けるか、それともアラサーにしては持っている方の資本を生かす道に進むか、ここが思案のしどころよのと悩んでるタール人なのであった。ちゃんちゃん。