長年、大手のITベンダーの牙城だった金融機関や自治体のITシステム。この牙城に異変が起きている。名だたる優良顧客が続々と、ITシステムを設立わずか8年の米国のベンチャー企業が提供するものに置き換えているのだ。(「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木洋子)
東京・兜町で8月、ある“事件”が起きた。これまで大手日系ITベンダーが長年独占してきた東京証券取引所のITシステムを、一般人はほとんど聞いたこともない謎の企業が受注したのだ。
その企業の名はニュータニックス。米オラクル、グーグルなどの出身のエンジニア3人が、2009年に創業したばかりの米国のソフトウエア会社だ。
==(続きは引用元で)==
東証のシステムは富士通等が担当していたらしいですが、これはもう終わりの始まりでは?
最近、MUFJがAWSを導入というニュースがありましたが、技術力・規模の経済性からクラウドはAmazon、Microsoft、Googleの3強、あとはIBM、セールスフォース他。
国策と市場の大きさで中国はAlibaba、インドはAmazon的立場のEC企業が出て来る…ぐらいかな、と。
そのクラウドを利用するサービスは米国で雨後の筍のようにベンチャー企業中。
そのベンチャー企業が金融の根幹である証券取引所のシステムまで受注するようになるとは、IT土方人月商売に胡座をかいていた富士通、NEC、NTTデータとかは恥を知れ!と。
NTTデータなんか、社内情報システムの保守運用サーバーにハイパーコンバージドアプライアンス「Nutanix NX-6060」を採用しちゃったりしてるし…。
記事によると、 オリックス生命、ほくほくフィナンシャルグループ、札幌市、横浜市などが、立て続けにこれまでのITシステムに代えてニュータニックスの採用を決めたとか。
官公庁の「何かあった時におたく責任取れるの?」的な体質がありながら、この赤字企業のシステムを導入するということは相当な競争優位性があるのでは…と推測。
ただ、まあ、その優位性が今後もそうとは限らないし、ましてや業績が黒字転換したところで株価にそれが反映するかどうかはわからない。
大体、それだけの導入実績があって何で赤字のままなんだろうw
で、このニュータニックス(NTNX)、2016年10月にナスダックにIPO。
昨日終値23.13ドル、時価総額22億ドル(ドル円113円換算、2486億円)
ただ、過去4年赤字でPBRは74.61倍。
FAAMG銘柄が5年後に2倍、3倍になるのと、ニュータニックスが1兆円企業(orゼロになる)になるのとどちらがありそうかな、と考えたら来年のNISAで買うのはありじゃねと思わなくもないゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。