8月3日に安倍改造内閣が発足し、入閣させた野田聖子・総務相。

その野田氏の実父・島稔氏から娘に対する巨額政治献金に重大な疑義が浮上した。

 

野田氏の系図は少し複雑。

父の島氏は建設大臣や経済企画庁長官を務めた岐阜県の実力政治家・野田夘一氏の長男。

「天才相場師」と呼ばれた曽祖父・島徳蔵氏(大阪株式取引所理事長などを務めた)の養子となり島姓を名乗る。

娘の聖子氏が長じて祖父・夘一氏の養女となって野田姓に戻り、地盤を継いでいる。

 

その父は娘が田園調布雙葉高校を中退して米国に留学中に家を出る。
野田氏は残された母・弘子さんを支え、一方の弘子さんは野田氏が選挙に出ると、〈野田聖子 母〉の名刺を持って選挙区を回り、娘の選挙活動を支え続けたことで知られる。

 

しかし、実は、家を出た父もひそかに娘の政治活動を支えていた。
野田氏の政治資金収支報告書を辿ると確認できるだけでも、稔氏は2000年から14年間にわたって野田氏の資金管理団体『二十一世紀の会』に毎年個人献金の上限150万円を寄附し続けた。

さらに10年ほど前から献金の質が大きく変わる。

『二十一世紀の会』の毎年150万円、『野田聖子後援会連合会』にも毎年150万円、さらに野田氏の『自民党岐阜県第一選挙区支部』を加えた3団体に献金がなされ、寄附金額がハネ上がったのだ。1つの政治団体への個人献金の上限は150万円だが、政党や支部への献金は年間2000万円まで認められる。

稔氏は野田氏の3度目の入閣の晴れ姿を見ることができずに2015年7月に83歳で亡くなったが、娘への献金総額3団体で8050万円に達し、そのうち4750万円が党支部に集中的(7年間)に献金されていた。とくに2011年は政党支部だけで上限に近い1950万円が一度に寄附された。

==(以上、抜粋引用終わり)==

おぉ、ゆかぴょんが『日本の政治家には相続税がないと智恵子はいう』と書くや、それを裏付けるような具体的事例が明るみに…。

 

庶民の相続の場合、死亡3年前の資金移動は相当厳しくチェックされ、相続税がかかる。(贈与税を支払っていた場合は相続税から差し引かれる)

 

で、この件はどうなのかな?

法律論的には上限ギリギリ、合法なので問題ありません、で幕切れ…かな。

 

しかし、アレですな。

個人としての立場しかない庶民は情け容赦なく税金を取り立てられ、個人/法人(会社経営、資産管理会社設立)/政治家(政治資金団体)などの立場を使い分けられる上級国民は課税逃れが容易。

 

まぁ、世の中、そんなもんといえばそんなもんだけど…。

 

でも、だから、税吏は昔から権力の狗であり、蛇蝎のように嫌われたんでしょうな。

 

人は一人では生きていけない、ジャングルや荒野ではなく、社会の中でしか生きていけない。

その社会は、国という仕組みが必要で、その仕組の維持には税金が必要。

 

ではあるんだけど、「たとえ首相でも、法律の適用は同じです(キリッ」等とシャアシャアと白々しい嘘をつく財務省主税局の相続税担当の幹部なんぞが親類縁者友人知人にいたら、朝日新聞の記者同様、「頼むから死んでくれ!」とゆかぴょんは思ってしまうだろう。

 

まったくもって、真面目に税金払うのがバカバカしくなってしまうなあ、と思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。