東京証券取引所は23日、東証1部に上場している東芝株を8月1日付で2部に降格させると発表した。
東芝が米原発事業で巨額損失を出し、3月末時点で債務超過になると確認したためだという。
また、東芝はこの日、30日が法定期限の2017年3月期の有価証券報告書(有報)の提出を8月に延期すると発表した。
==(以上、引用終わり)==
驕る平家もヒサヤ大黒堂…ですな。
バビロン捕囚、ディアスポラ、ポグロム、ホロコースト…。
人として、天地神明に恥じざる生き方をしていたとしても、所属する国や民族や企業の大いなる運命に巻き込まれたら、逆らい難い荒波に飲み込まれてしまう。
終身雇用、年功序列、企業内労働組合という日本的経営の三種の神器は、冷戦構造下の高度成長期という特殊な環境下での最適化に過ぎなかった、とゆかぴょんは思っとりま。
しかし、1世代以上続いた成功体験は確固たる常識として根を下ろしてしまう。
1989年の昭和天皇崩御、天安門、ベルリンの壁の崩壊は、第三次世界大戦(冷戦)の終わりを告げたけれど、それが日本の立場を大きく変えることになることに、日本政府・官僚・経営者・国民のいずれもが気がついていなかった、かな、と。
バブルのピークですからなw
企業業績は絶好調、株価も地価も右肩上がり、世界の時価総額ランキングTOP10に日本の都市銀行、証券会社が複数ランクイン、半導体は日立、富士通、NEC、東芝の天下。
今となっては隔世の感がありまする。
住宅ローンを抱えて、満員電車で片道1時間の痛勤、サービス残業・休日出勤を繰り返し、一所懸命、サラリーマン道を極めんと生きてきた結果がこれなのか…。
そりゃあ、バブル崩壊以降、中央線は止まるし、新小岩ダイブがなくならないわけですわい。
さて、6/23(金)の株価は…
日経 20132.67(+22.16 +0.11%)
東芝 307.8(▲14.3 ▲4.44%)
52週安値 178(2017/2/17)
52週高値 344(2017/6/13)
シャープ 415(0、0%)
52週安値 504(2017/4/3)
52週高値 275(2017/1/18)
同じ2部降格でも、シャープと東芝では結果は違ってくると予想。
全くの後知恵だけども、シャープの場合は鴻海が買収したことで、それまでシャープが結んだ契約・取引条件は【鴻海の子会社】として再締結交渉が行われるので、経営環境が劇的に改善する。
借入金の金利も、破綻懸念先企業のそれから鴻海の信用に基づくそれに準じていく。
また、EMS(電気製品の受託生産)大手としての鴻海傘下となることで効率的な生産に移行できる。
2016年3月に鴻海の買収が成立した瞬間には、「これは日産自動車同様、買いだ!」だったのかなー、と反省。
もっとも、2016年3月頃には150-180円ぐらいで、2016年8月には世界同時株安で100円割れがあって、その後で高値500円をつけにいったから、鬼の握力を発揮できたかどうかは疑問だけどw
東芝は、ゆかぴょん、ダメだと思う。
原発は黒字転換出来ないだろうし、目に見えてる地雷の中国事業があるから。
中国での原発建設は、シナ共産党政権が成功させるよりも何だかんだといちゃもんをつけて失敗させて賠償金カッパギ、東芝が弱って転べば好都合のスタンスだろうから。
半導体事業も、巨額投資の自転車操業チキンレースを寄り合い所帯の誰が決断し、誰が責任を取るかもはっきりしない体制で出来るわけがない。
単独32千人、連結153千人の東芝社員の未来はこのままでは暗い…とゆかぴょんは思う。
サラリーマンは気楽な稼業というのは、今は昔の物語だなあ…と思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。