政府が3月に策定した働き方改革実行計画を受け、厚生労働省労働政策審議会の分科会は5日、残業時間の上限規制に関する報告書をまとめた。

年合計で720時間以内に収め、罰則により強制力を持たせる。厚労省は労働基準法などの改正案作成に着手、秋の臨時国会にも提出したい考えだ。周知期間を経て、早ければ2019年4月の施行を目指す。 

 

年720時間の上限には、休日労働が含まれないため「抜け穴」との指摘がある。報告書は「休日労働をできるだけ抑制するように努めなければならない」との内容を盛り込んだ指針を作るよう提言した。 

労政審の報告書は残業上限を特例でも年720時間とし、繁忙期で

 

月100時間未満、2~6カ月の平均で80時間とするなど実行計画の内容を維持。これらは「過労死ライン」とされ、過労死した人の遺族は反発しているが、労使で合意していることもあり、これまで労政審の議論で反対意見は出ていない。

=(以上、Sankei.Bizからの引用)=

 

年間720時間、月平均60時間(月間最高100時間まで)ですか。

厚労省の定める過労死基準は「残業80時間/月が3ケ月連続」だったような…。

 

ゆかぴょんは社会人6年目ですが、ゆかぴょんの会社には既に労基が2回ガサ入れしていますw

 

入社した時から、労使間のルールも

・上限30時間/月(繁忙期は拡大申請可)

・但し、あくまで年間上限は360時間まで

と決まっており、21時には職場の照明・空調・PCネットワークが切断されること(延長申請可)になっていました。

 

しかしながら、ルールは破られるためにあるw

就業時間は9:00-17:00(昼休み1:00)となっているにもかかわらず、一般職も8:30出社-20:00、総合職は8:00-21:00~23:00が

常態と化していました。

 

1回目のガサ入れでは、調査対象期間の3ケ月で(ゆかぴょんの身近で知るかぎりの範囲では)最高450時間という人がいました。

それって、月平均150時間、平日120時間(6h×20日)+休日30時間(6h×5日)相当ですから、通勤時間も入れたら相当に異常なことだとわかるかと思います。

 

しかも、その人、夜の接待(飲み会)と休日のゴルフはその中にカウントしてませんからw

 

そりゃあ、非婚化、少子化、メンタルヘルス、過労死も減らないわけですよね。

 

ちな、ゆかぴょんはこの時は社会人2年目で、基本月30時間以内厳守…のはずだったのですが、手帳にキチンと残していた勤務開始-勤務終了時間の記録によると、休日出勤こそなけれども8:30-20:30が当たり前で3ケ月で240時間超、月平均80時間は超えていました。

会社の把握している建前上の残業は月30時間までしかしていないことになっていて、超過分はサービス残業でした。

ガサ入れのおかげで「事後支払型残業代相当臨時ボーナス」が貰えたのですが、その分、ホントのボーナスが減るという『ガチ朝三暮四』w

 

てなことを書くと、「月平均残業時間150時間などヌルい!しかと抉れい!!」と虎眼流師範のようなサービス残業自慢が始まるんですな。

 

曰く、元キャリア官僚の顧問は「現役の頃は2徹、3徹当たり前」、部長は「合併の時は毎日25時、26時退社で休日なしが1年半ほど」、課長も「私も合併の時はそうでしたし、そもそも入社以来20年営業やってて、月に4h×20日は確実に残業してるんですから、月の残業が80時間以下ってありえないっすよ」etc、etc

 

…あんたらの人生、それでいいのかよw

 

まあ、その、合併とかトラブル時とか特別な時は仕方ないかもしれないけど、普段からそれじゃいかんでしょww

 

太平洋戦争時に米軍が編み出したOR(オペレーションリサーチ)の手法を政治家も経営陣も学ぶべき。

月に100時間残業しても壊れない人間もいるだろうけど、月80時間残業が続けば労働者は壊れる確率は当然上昇するんですよ。

ことに満員電車で通勤片道1時間が当たり前の東京圏においてはね。

 

そんな中で「年間残業上限720時間」というのは、もうね、アホかと、バカかと。

 

人間、希少なものは大事に使う。

ありふれた、有り余るものは雑に使う。

少子高齢化で労働力が減る中で、制度的にやるべきは「残業規制の強化」と「解雇規制の緩和」の方でしょう。

 

具体的には、

・金銭解雇の導入(年収の2年分)

・サービス残業が判明した時の罰則強化

・割増残業代の引き上げ

でしょう。

 

そうすることで、短期的には痛みはあるだろうけども、労働市場の効率化が進み、流動性が高まり、AI/ロボット/自動運転なんかの技術開発や設備投資も進み、日本全体の産業の生産性がupする…はず。

 

但し、理屈と膏薬はどこにでもひっつきます。

この場合、もう一つの要素が必要で、それは「経営責任の明確化」。

 

そうでないと、シャープ、東芝に見るように、サラリーマン社長・役員がリストラで業績の帳尻あわせが横行することになる…んだけど、それを防止するような制度改革は困難、つーか、ほとんど無理なんだと思う。

 

ゆえに、ゆかぴょんは思うわけです。

労働者諸君、君たちは今後益々待遇が悪くなるよ」と。

 

というわけで、ゆかぴょんは20代OLにしては恵まれている資産を活かして「いつかは経済自由人!働きたくない、働きたくなーい!」を目指しているのですが、なかなか上手くいきませんなw

 

まあ、CP高すぎでリスクを取っていないから、ある意味当たり前ですが。

 

今年こそは…と思いつつ、ほぼ半分近く経過。

リスクを取ればいいというものでもありませんが、アカギに「オマエは一生保留し続ける…」と揶揄されそうな状態は是正しないといけないなあ、と思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。