安倍晋三首相は13日午後、経団連の榊原定征会長、連合の神津里季生会長と首相官邸で会談し、政府が導入を目指す残業時間の上限規制をめぐり、繁忙期に例外として認める残業を「月100時間未満」とするよう要請した。
経団連は「100時間以下」、連合は「100時間未満」で譲らず、首相に判断を仰いだ形。経団連は要請を受け入れる見通し。
…なんだとか。
えーと、これだと100時間はダメで99時間はOKかどうか、ですよね?
厚労省の過労死の基準は「月80時間の残業」で、前月3ケ月間に「残業80時間以上」が3ケ月続いていたら、ほぼ労災認定されるんじゃなかったでしたっけ?
人を増やせよ、だと「硬直した雇用制度で解雇規制ガー」だし、解雇規制を弄ろうとしたら「(スキルも転職市場もない中で)失業したら、無職→生保or孤独死一直線」だし、解を導き出すのが難しい問題ですな。
残業代を上げる、解雇規制を緩める、をダマシダマシやっていくしかないと思いますけど…。
それにしても、100時間の残業って、9:00-17:00の定時に加え、17:00-22:00の5時間×月20日でっしゃろ?
若い人、元気な人、やりがいのある人にはどーってことないと思いますけど、首都圏だと通勤時間片道1時間としたら、7:45に家を出て23:00に帰り着く生活でしょ。
マクロでみたら、労働者が壊れる率が上がるだろうし、少子高齢化は進むだろうし、ええことないですよ。
「なーに、壊れたら捨てたらええんや、代わりはなんぼでもいる」という経団連の本音が透けて見えますな。
正規→非正規の雇用の置き換え同様、「若者の自動車離れ」みたいな現象が加速して、そのうち「どうして消費しないんだ」になるだけでしょうな。
まったく、渡る世間は目先の銭の亡者ばかり。
真面目にやったら潰される。
早く経済自由人になりたーい!と思うゆかぴょんなのであった。ちゃんちゃん。