TPPで農業分野はどうなるか?

そりゃ、米・加・豪・NZより安い農畜産物が流れ込み、規模と効率で太刀打ちできない日本の農家は消えていく……、でしょうな。

米もベトナム、カルフォルニア、豪州当たりで商社が日本人向けの銘柄の作付けを指導し、輸入することになるんでなかろうか?

手間のかからない米だけつくっていた兼業農家は廃業、畜産も高級和牛ぐらいしか残れないんじゃなかろうか?

そうなると、残るは長距離輸送が鮮度・コスト的にダメな野菜、果物、花卉、京野菜なんかの日本にしかないブランドもの、卵なんかしか残らないんじゃないのかな?

しかも、それも国内の農家がそういった分野にシフトすることで競争激化→価格下落で苦しむことになりそうな。

いやいや、日本の農作物を海外に拡販するチャンスでもあるんですよ、という意見もあろうけど、そうは問屋が卸しますかな?

そして、ゆかぴょんが予想するTPPの農業分野での最大の受益者は……というと、モンサントじゃね?
遺伝子組み換え作物の種の世界シェアは90%。
そしてそれは、除草剤ラウンドアップとセット。

一度モンサント社の遺伝子組み換え作物を作付けすると、以降はモンサント社から種とラウンドアップをセットで購入することになる。(自家採種したものを利用しないという契約を栽培農家との間で結ぶことになるから)

カナダでは隣の畑からモンサントの種が飛んで来た農家に対し、「なんちゅうことをしてくれるんじゃあああ、この落とし前どないしてくれるんじゃあああ!!」という893顔負けの訴訟で大勝利!

TPPによって、域内全域で「遺伝子組み換え作物は安全なんだよ(ニッコリ、危険だっていうならそれを証明してね、国際投資紛争仲裁センターで。ちなみにアメリカは負けたことないけど」となるはずである。

故に、長期的に見ると、モンサント社と日本における代理人・住友化学の株価は騰がる、のではなかろうかと。

ただし、一寸先は闇。
長所は短所でもあるがゆえに、遺伝子組み換え作物&ラウンドアップのコンビに不具合が判明した場合は倍返しになるやもしれぬ。

それを承知でモンサント、今から買っておこうかなあ、と思うのである。
下げたらナンピン、さらに下げたら……、それは世界人類にとって目出度いことなんじゃーないのかな。

勝って良し、負けて良しの相場かな、と思うゆかぴょんなのであった。
ちゃんちゃん。