祖父からの相続、日本国債を別の資産に振り向け、ゆかぴょんPFの再構築を行うことを父上に相談したところ、「日本国債を持ったままだったんかい!」と呆れられ、連休中に再構築案の説明をすることになった。
あれこれと考えたけど、以前にセクハラおやぢと相場談議したことをベースに、ゆかぴょんの未来予想を加味し、父上にご説明申し上げた。
以下は、その内容である。
①未来のことはわからない
わかっていたら、2012年初めにガンホーに全力投球、100倍になったところで、2013年5月の16000円→13000円の暴落を日経平均先物の売りで取り、ドデン買いで・・・となるんだろうけど、そうは問屋が卸さないww
日経平均、あるいはドル円を指標に考えたら、2.4倍~1.5倍程度にはしておきたかったところ。
しかし、失敗というか、不成功は素直に認め、今から先を考えてトライするしかない!
②ある程度、確実な未来
未来予測の中で最も確度の高いものの一つが、人口動態である。
人口増加率、人口ボーナス期、そして、若年層識字率>成人識字率の高い国は?とスクリーニングすると、フィリピン、メキシコ、インドネシア、アメリカとなる。
となると、イノベーション力・ブランド力・市場支配力を持つ多国籍企業が多数あるアメリカ株を中心に置くべきである。シェール革命によりエネルギー効率が大きく向上することもあり、アメリカの成長力は日本より高く、利上げにより、ユーロ・円は対ドルで弱含みとなることも後押し。
エマージング、フロンティアマーケットはコストの安いETFで臨む。
日本株は、海外売上比・シェアが高い、独占的な位置を占めている企業を中心に押し目を狙う。
③テクノロジー株
古くは鉄道、自動車、家電、最近ではITなど、画期的な製品・テクノロジーが普及しはじめるとバブルが起きる。その後、バブルが崩壊するが、本当に画期的な製品・テクノロジーならば、生き残った企業はバブル期の株価を超えていく。
では、この先数年でそれがありうる領域は何か?
一丁目一番地は、おそらく、人工知能(AI)である。
既にカスタマーセンターの簡単な応対は可能なレベルになりつつある。
この人工知能が、並行して進められている量子コンピューター、ロボット、自動運転、スマートシティ、DNA解析、航空・宇宙開発の進化を加速させるはず。
また、テクノロジーは、TV、洗濯機、冷蔵庫、自動車、PC、携帯などから考えて、5~10%普及し始めた頃から、普及率が加速し、バブルが発生する可能性が高い。
自動運転がまさにその時期に当たる。
IoT(Internet to Thing)のインターネット4.0(独・欧)、インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(米・産業向け)、オールシーンアライアンス(米、消費者との連携)などの取組みが相場に織り込まれるのはもう少し先だと思うので、まずは自動運転関連で攻める。
④国際情勢の先読み(金融緩和バブル)
通貨安競争・金融緩和バブルに出口はあるだろうか?
年内もしくは来年初めと予想される米利下げが、まずは試金石になる。
成功すればドル高になるはずである。
一方、アベノミクスはどうであろうか?
時価総額は600兆円を超えた。これ以上の円安はむしろ景気に悪影響を与えるとの声も出始めた。
しかし、9月のゆうちょ上場、自民党総裁選というイベントがあり、17年末まで日銀・ゆうちょ・年金が株を買い上げていくので、その賞味期限、早くても2016年半ば頃までは上げていく可能性が高いのではなかろうか?
アベノミクスは、結局のところ、成長戦略を打ち出せていない。
もし、それでも上手くいくのなら、それは年率2%のインフレということである。
失敗に終わるとしたら、それは、日銀の国債引受=財政ファイナンスと見做され、円の信用の毀損=円安、金利急騰、金融危機の発生であろう。
その時には日本初の世界同時株安となるだろうけど、その場合は円を現預金や国債で持っていると大失敗になるだろう。米国市場は日本より早く立ち直り、それを一部売って、円安株安になっていると思われる日本株を買えばいい。
(つづく)