安保法制が採決となり、内田樹が東京新聞に掲載されたインタビュー記事を転載 しています。
一読しての感想は、
・人間、動揺したり、窮地に立たされると本性が出るものですな
・ヘイトスピーチの見本のような文章ですな
・内田大先生、まるで朝日新聞の代弁者みたいな語り口ですな
と思わずwwが生えてしまうようなもの。
>世界平和を求めるとか、平和憲法を維持するとか、「きれいごと」を
>言うのはもうやめよう―。そんな不穏な心情が法案成立を目指す
>安倍政権を支えている。「結局、世界はカネと軍事力だ」と言い放つ
>ような虚無的な「リアリスト」の目には立憲主義も三権分立も言論の
>自由も法の支配も、すべて絵空事に見えるのだろう。
いや、いや、のっけから偏見全開ですよねww
この人の政治評論には、都合の悪い時は、中国・韓国・北朝鮮のいわゆる特定アジアが出てこない、という特徴がある。
先の大戦で大敗北を喫した、そして、アメリカに日本国憲法を押し付けられたということはこの人自身いつも論じているのに、何故そこから論理を敷衍しないんですかい?
そこからスタートすると、日本国憲法が日米安保条約とセットであり、日本が復興していき、アメリカの国力の優位性が相対的に減っていく中で、朝鮮戦争で警察予備隊を創設(再軍備)、思いやり予算、湾岸戦争で130億ドルの戦費を拠出、PKO活動・・・と情勢の変化(主にアメリカの都合)で日本の外交や国防政策が変化していった、という当たり前の話になります。
では、今後の安保法制の意味は何か?
主要な原因は、1990年代にアメリカがフィリピンの米軍基地を引き払った力の空白を、中国が埋めていき、南シナ海の島嶼を侵略し、埋め立てて軍事基地を建設し、ゆくゆくは中国の領土・領海・領空として、航海の航行自由の原則を否定し、太平洋二分論を実現しようとしているため、日米が緊密な態勢を取ろうというものでしょう。
つまり、米軍が攻撃された時に、日本が「我が国が攻撃されたわけではないので・・・」と傍観するようでは、同盟国ではないと判断され、日米安保は無効となり、日本が自前で防衛力を整備しないといけなくなります。
核戦略にシーレーンや自由貿易体制の維持まで考えたら、そりゃ、アメリカと組むしかないでしょう。
だったら、最初からそうしよう、というのがこの安保法制の意味でしょう。
その上で、自衛隊が米軍の下請けとなり、世界平和の美名のもと、日本の国益と関係ないところで使い潰される可能性というデメリットがあり、いずれそうなるという蓋然性が高いと思うから、反対するのです、というならわかりますけどね。
外交にも、戦争にも相手があります。
安保を論じるにあたって、そこに中国・韓国・北朝鮮・ロシアが登場することは、内田大先生にとっては都合が悪いんですな。
だって、口では何とでも言えるけど、これらの国が何をしてきたか、何をしているか、そしてそれをマスゴミがどう報じてきたかを検証すると、"備えあれば憂いなし"の結論に至るのがわかりきってますからww