おやぢの語り(騙り)は続く。
「そんでね、どの場所に投資するかは、人口増×経済成長である程度考えるとしてさ、どの産業に投資するか、これはいろいろありうるけど、ワシは夢追い人だからさ、未だ存在しないか、まだ小さくて今後巨大になりうる産業、という未来予想に心惹かれるわけさ」
「???」
「たとえばね、ゆかぴょんは若かったからリアルタイムではよくわかんないだろうけど、1994,5年頃からアメリカでインターネットバブルが始まったわけよ。それでね、日本でも1997年に山一・拓銀が潰れて金融恐慌になりかけ、1998年にはLTCMが潰れてロシア危機がありーのだったんよ。ところが、1999年から日本でもインターネットが普及し始め、2000年問題はあるわでインターネットバブルが発生するわけさ」
「今ニュースで、"為替と株の値動きです"ってゆーじゃない。あれ、少なくとも1990年代後半にはNY市場も紹介してたからね」
「でも、それの意味するところを誰も気が付かなかったわけさ。気が付いてたら、こう動いて、でも失敗したとか、ああ動いて大成功した、はずだからね」
「かくいう自分もその通りでさ、日刊ゲンダイで1997年だったかな、店頭公開されたヤフーが公募価格70万が初値200万!みたいな記事を見たことがあるわけよ」
「しかも、ご丁寧にアメリカでは200倍になったけど、日本では?とまで書いていてくれたわけさ」
「で、買わなかったんですねww」
「今はネット証券に口座持ってるのは当たり前だけど、当時の株屋ってホントに酷くて、口座に金入れてたら、ノルマに困った社員がかけてくるなつーても、電話をバンバンかけてくるし、最悪は勝手に株を売買してトラブルになったら言った言わない、に持ち込むことだってありうるんだよ」
「松井証券ぐらいじゃないかな、営業マンを全廃し、営業電話はかけない、電話注文で受け付けるって革命的なことしたの」
「あの時、"キルヒアイス、アメリカで起きたことが日本でも起きないと思うか"つー発想が浮かんでたらなあ、と思うわけですよ」
「でも、あれって信じられないぐらい上がって、崩壊したら信じられないぐらい下がりましたよね」
「そこがさ、未来のことは誰にもわからないってことと、イノベーション銘柄が時勢に乗った時の凄さなんだよ」
「で、まだ存在しないか、まだ小さくて巨大になりうる産業というのは?」
「これはね、オレの仮説でもあり、既に市場でのテーマにもなってるんだけども、市場は小さいしどこまで実現するか不明だから、どこまで折り込まれるているかというと天井はかなり高いんじゃないかと思ってる奴ね」
(続く)