本日は作者の青木雄二氏の命日。


ゆかぴょん、ナニワ金融道はもちろんリアルタイムではなく、中学生になった頃にまとめてコミックスを読みました。

で、ちょうどその頃、ナニワ資本論とかの本が続々出てたから、それも何冊か読んだ覚えがありまする。


現在は、弟者がダメリーマンはこれを読まんとのぉーと買って帰るSPA!に連載中の青木雄二物語を読んでます。


そんでもって、今は亡き作者に言いたいこと・聞きたいことを備忘録的に書いとこかな、と思った次第でありまする。


その何冊か読んだ本の中に、

「飲みに行ってタクシーで帰る。(ナニワ金融道で一発当てて金を持ってるワシにとっては)1万5千円なんて、サラリーマンの1500円ぐらいなもんや。(中略)ワシは勝ったんや!」

みたいなことを書いていて、それを読んだ時に『哀れなおっさんやなー』と思った記憶あり。


ゆかぴょん、さして贅沢も知らないけど、生活苦というものもまた味わったことがない。

金がない、というのがどれほど苦痛で、時に惨めなものか、というのは想像しかできない。

いや、金持ちのお嬢さんの暮らしぶりとか豪快な買い物ぶりとかをかいま見て、ああ金持ち偏差値65以下はドングリの背比べ、しょせんみんな庶民のカテゴリだわ、と思ったことはありますけどw


しかし、貧乏人が大金を持って、そっくり返ったり、「金で買えないものはない」と嘯くのは、多少舞い上がってるのを割り引いたとしても、醜悪であり、滑稽であり、哀れだと思う。

(ブタえもん、お前のことだよ)


金を持てば、金の効用とその限界についての知見が深まるというのが知性ある生き物なんじゃないのかなー、と。


で、この作者、1990-1997年の8年間、ナニワ金融道を連載し、1000万部突破して「一生暮らせるだけの金は稼いだ、残りの人生は遊んで暮らす」と引退し、2003年9月5日に肺癌で死去。


6年間でも残りの人生には違いないから、それはそれでよかったのかなー。

でも、それって、七人の侍風に言うと「勝ったのは作者じゃない、新地上りのホステスや」じゃないのかなー。(続く)