風呂上りのMousse(ムース、九州発の溶けないアイス)、それは至福のひと時である。


ゆかぴょんが風呂上りにスマホをポチポチしながらムースを愛でておると、弟者がカラスの行水で風呂から上がって来たのだが、な、何とこ奴、冷凍庫からゆかぴょんのムースを取り出し、パクついておるではないか!!


「ちょっ、ちょっと待てい!!」

「ん?これ美味いよね」


美味いよね、じゃねーよ!!

それはゆかぴょんが買い溜めしてたムースでねーが!!

オメーは、あれを叩けばアイスが湧いて来る不思議な冷凍庫だとでも思ってんのけ!!

誰かが買って入れてるに決まってるであろーが!!


「まうごっ、小さか」


お前はせごどんか!!

小さいとか大きいとかいう問題じゃねーんだよ!!

この落とし前、どーしてくれんだよ!!誠意や、誠意を見せんかい!!


・・・・・・熾烈な交渉の結果、これまでに盗み食いしたムース2つにつきプレミアムなハゲを1つ補てんすること及び今後はゆかぴょんのムースに手を出さないことを確約させた。


何というか、スケールは大きく違うけど、ゆーことを聞かずに勝手なことする義昭に『五ケ条の条書』を突きつけた信長はんの気持ちがよーくわかりましたわ。


ゆかぴょんがマピロ・マハト・ディロマトを使えたら、貴様なんぞアナザーディメンジョンにエクスポートしてやるのに・・・・・・。

ちっ、悪運の強い野郎だわい。