小六ちゃん死す、関白様が家康に妹とおっかさんを人質に出して上洛させる、元春出陣と陣没の3本立てという感じですな。
そのー、尺とか予算の問題があるとは思うんだけどさ、脇役とかももうちょっと立てとこうよ。
官兵衛が唐突に「島津お得意の釣り野伏りにご注意あれ」みたいなこと言ってるけど、それって、先発した四国勢と仙石久秀が戸次川の戦いで大敗したから言ってるんじゃないの?
それを描いて島津軍強し!!を強調しとかないとさ、勝って爽快感もなければ、官兵衛凄い!にならんでしょ。
宗麟もいきなり「官兵衛が何とかしてくれる」ってどーゆうことよ?
あんた、上坂した時に言われたのは『公儀のことは私(秀長)に、内々のことは宗易に』でしょ?
何で、官兵衛ガー、官兵衛ガー、なの?
島津陣営での描写も、「地侍が続々寝返っております」じゃなくてさ、その前に官兵衛の事前工作を描かないと。
おそらくは、関白様に味方すれば本領安堵、豊臣方が九州に攻め入った時点で旗幟を変えるように説得してたと思うんだけど、そこを描いておかないと来週ぐらいに登場する宇都宮鎮房の反乱の伏線にならないじゃないの。
(本領安堵の約束だったはずなのに、伊予に転封とはどういうこったい!)
宇留津城もさ、沼に囲まれてて、豊臣軍の先手の中国勢等二万八千騎が攻めあぐねているときに一匹の白犬が現われ、或る個所よりすたすたと泳ぎ渡った。これを見た黒田軍は、ここぞ浅瀬だとばかり総攻撃にかかり宇留津城は僅か一日にして陥落。女子供に至るまで鏖!だったんでしょ。
そういう、黒田軍大活躍!みたいな史実を軽く書くのはどういうこったい。
4万石だと300人×4万石で1200人ぐらいの兵力のはずなのに、3千人も九州攻めに参加するぐらい黒田家は気合入れてたんでそ?
なんとゆーか、ちょっと残念な内容。
でも、演技はよかったと思うので、本日はちょっと甘目の採点で65点!