まだ書き足りなかったので、昨日の続きをば。
ゆかぴょんは総毛立ちながら、弟者の部屋を出た。
落ち着け、落ち着け、素数を数えるんだ・・・1、2、3、5・・・
自分の部屋に戻ってから、そういえば・・・と思い返した。
あ奴が大学に入った頃から、ママ上が電気代が高くなったと言っていたこと。
3.11の時に、オレの部屋の転倒・落下対策はバッチリだったぜ!とどーでもいい自慢してたこと。
その後、輪番停電のスケジュールを異常に気にしていたこと。
やたらと山梨や大阪や佐賀に旅行に行っていたこと。
たまにオオクワゲットだぜ!とか言って見せてたこともあるけど、その時はまさかそのために旅行に行ってたとは思いもしなかった・・・
ゆかぴょん、ゴキブリとかムカデは普通にダメだけど、特に虫がダメってことはない。
トンボやセミやバッタは普通に捕まえてたし、見かけただけなら、アシダカグモにだって「グンソウドノー」とパプワニューギニアの精霊のように挨拶だってする。
オオクワガタだって、一匹二匹ぐらいなら、おお、このフォルムかっこええやんけ、とも思う。
しかし、アレはいかんわ。
隣の部屋にどんだけのオオクワがいて、菌糸ビンにどんだけ幼虫がおんねんや!
キッショ!マジキッショ!
物事には程度があるやろが、大概にせいよ!
化学忍法バルサンの術を使うべきか、いや、そんな鏖宣布告なしのコロニー落としみたいなことしたら、フルボッコにされるか、弁償せいや!とシバかれるか、いずれにせよ、それは下策や・・・
キモいから何とかせいや!と穏便に働きかけるか・・・
いや、それも「何勝手に人の部屋に入っとんねん」と切れられたら、具合が悪い・・・
そうして、キモい、キモいと思いつつ、具体的には何もできないまま、今に至るのである。
一つ屋根の下で心底キモいと思ってる人間と表面上は普通に接しながら、一つ壁を隔てた隣に魔界が広がる・・・そんな環境で生活するのはマジでストレスが溜まる・・・
せめてネットの中だけでも「キメえ!キメえ!マジ、キメえ!」と絶叫したいのだ!