人にはいろんな趣味がある。
私の場合、絵を描くこと・工作・文章を書くことと、
なにかと表現をすることが好き、というと仰々しい感じになる。

絵とか工作というのはパッと見の第一印象が
頭に入っていきやすいので、
あんまり深く見ることが少ないように思う。
しかも描いている途中で、
ああ、これはやり過ぎだなと視覚情報として
伝わりやすいのではないかなと思う。

毒々しい色合いだな~とかスイーツ好きだな~、
うっわ血だよ…と思ったら、私の場合おしまいである。

書くってなんだよ、というと、
それはエッセイの類、1次創作、2次創作があたる。
最初に挙げたエッセイでは、経験してないことや
思ってないことは書かないので、
書く時には、どこまで自分の話をしようかな~と調整している。

例を出すならば、会話する時のようなもので、
「好きなアーティストって誰?」
という質問をされたと想定して欲しい。

相手は顔見知り
(持ち物にダッフィーのストラップがぶら下がっている)
だと想定しよう。

「……電気グルーヴ」とは答えないだろう。
「ONE DIRECTTIONかな?」と調節して答えるんじゃないかと思う。

つまり、あんまりわかりにくい事は言わないだろうし、
意識して自分の頭の中にしっかり存在する
ピックを選んでいるはずだ。


ところがどっこい、創作も特に二次創作になると話が変わる。
コミケの同人誌を考えてみて欲しい。
とっても恥ずかしくなっただろう。


絵を描きたい時期、工作をしたい時期、
日記を書きたい時期、さらに二次創作を書きたい時期…、
4つの時期が私にあり、
今は丁度この二次創作熱が強い時期にあたり、
モーレツに書いては加筆し、書いては加筆する。




二次創作の小説を載せるサイトを持っているのだが、
気付いたら設立6年目ということになっていた。


3年ほど前に、私はあることに気付いた。


それは、二次創作だからフィクションである
という考えの下に、自由に好き勝手書いている
つもりだったのだが、実際のところ
私自身の脳内が駄々漏れになっている
ということだった。


日記や絵というのは、私にとっても
私自身であると認識できている。


日記は現実との結びつきが強いし、
絵は視覚的に理解できるので、「こりゃ私だな」となる。

一方、二次創作はベースがすでにあるのだから
「自分」という人間から出て来たものだ、
という認識が多少薄くなる。
それで、普段自分が触れないような事柄にまで言及したりする。

読み返してみると、実は知らなかった自分の考えが反映されており、
なるほどそういう見方をするのかと気付いてしまうのだ…。

日曜のお昼頃に放送されている、
ワイドショーのワンコーナーを思い出して欲しい。
「やって!TRY」だ。若い子を捕まえてきて、
ホレやっぱり料理できないやんけ!
というのが毎週様々なパターンで
見せられるというツライコーナーである。

数年後には多分出来てるんじゃないかという話は置いておく。

作らされる料理はその都度変わる訳だが、「酢豚」の週には
皆酢豚のことを考えながら、レモン風味の豚足など
大きなアレンジを加えた創作料理を披露してくれる。

そして出来上がった時、「はい!酢豚の完成で~す!」と
自信に満ちた笑顔で、生まれて初めて見る物体が載った
皿を持ち上げて見せてくれるのだ。

「いや、それはちょっと違うんでねぇか?」
とナレーションが被せられれば、ノリの明るい女の子は
「ええ~!?これはどっからどうみても酢豚ですよ!!」
と半ば怒りを露わにしながら返すだろう。
そして「酢豚」を前に違和感と嫌悪感を匂わす友人たちが居る。

これは、お手本の「みんなが知る」酢豚とはもう別物である。
そういう酸っぱいではないのだ。
自分の持つイメージや経験を具現化した結果の「酢豚」だ。
「みんなが知る」の存在があるからこそ、
自分のはどうなのかすごく分かりやすくなるのだと思う。

改めて文章を見ると、
何気ない言葉選びの中に「私」がいるのだ。
酢ではなくレモン汁を入れたり、
酢でもドボドボと注ぎ込んでみたりしてるのだ。

二次創作は、完全な私のオリジナルではないから…
私との結びつきの弱いものだとばかり思っていた。


しかしどうだろうか。
改めて読んでみると、私の嗜好・思考が
これでもかという程に反映されている。


私じゃない、つもりで書いていたのに、
一番私が出ている。


こんな恐ろしいことがあるだろうか。


更には、なるほどそういう風に捉えているのかと
自己分析することも出来るわけだ。


なんだか不思議だよねえ。


それに長期間同じカップリングだけで
書いているのだが、それ故文体や
話の組み立て方というところの比較も可能である。


今は読みやすいように
馴染みの薄い漢字には使用していないし、
話も時間軸をバラバラにしてないんだよね。


コリ過ぎてて読めないもん…。


見比べてみると、文章だけでも
結構人間変わるもんだし、分かるもんだねえ。








こうしているのか…へえ…そうなんだ………
と思わぬ多方面から見えてくるので、
ぜひ自己分析をかねて創作をしてみてほしい。
数年経つと見た瞬間に死にたくなる。

今死にたいもんね。