半年以上前、学校でのこと。
テキトーに座っていると、目の前にこんなものが見えた。
$ぬるこのあたま

馬と牛という家畜が私に尻を向けているではないか。
$ぬるこのあたま
尻だ。
なんだ。


セーターの上にフェルト生地の
馬と牛が縫いつけられている。

ちょっと手作りが出ているが多分フツーにお店で買ったのだろう。





「見てみて~、これかわいいっしょ?」
と動いた瞬間、前が見えた。
「○○に行ったらさ、店員さんが××さんに似合うと思って、
 取っておいたんです~っていうから、
 これ買うしかないべと思って、買っちゃった~」
というではないか。

$ぬるこのあたま

なんと服の前には、牛と馬の顔がある。
これもフェルトなので立体感がある。
というか、まずその人と目が合う前に
家畜さんたちと目が合う。

しっぽが紐で編まれており、
飛び出しているし、リボンまでついている。

こういう凝っているデザイン・絵本みたいな服というのは
着やすい服より高めである。
つまり、彼女にはお店の人の勝手な押しで
ポン!と買えてしまう財力があるということだ。

そして、幸いにしてお店の人と好みがあったようだ。

この頃、私はセールの服、たとえばセーターを見ていると
それに合わせてセール対象外の靴や鞄・上着・シャツ・スカート
と、一瞬でトータルコーディネイトされ、
「似合いますよ~」と言われても
(高いし欲しくない・・・)と思ったばかりだった。

お店の人には放っておいてほしい。
余計なお節介である。

私は講義終了後に、
彼女が目だらけの妖怪、
目目連状態になっていたことに気づいた。
漫画より漫画みたい、高山地帯にすむ部族のようだった。
$ぬるこのあたま
ひしめきあうひよこハーフパンツまでもが見つめていた。