だいぶ前の話になるのだけど、
ビルの入り口に立派なアンティーク風の人形が飾ってあったので
ほ~こんなのが!とみていたら、
この下でもっとみられるとあったので、
気になっていってみることにした。

いざ行ってみると、ゴスロリのお店のど真ん中に
外側を取り囲むほどにガラスケースだらけの店があった。
とても近づきづらい雰囲気である。
無性に帰りたい。

三十三間堂をご存じだろうか。

びっちりと仏だらけなので
かならず自分とそっくり仏を見つけられるというお堂である。
いくらなんでもこれだけ数があると、さすがに迫力が違う。

身構えざるを得ない。


さすがに怖じ気づくほどに肉色が並んでおり、
もうこれは無理だろう…と思った。
入りにくすぎる。

それでもどういう訳か入ってみることにした。
もしかしたら案外ほしい物があるかもと言い聞かせた。
今だったら行かないけど探検したかったんだと思う。

実際、お店の中は割とまともで、
ここはキディランドか!?とでも言うような、
絶対ターゲット層が相容れないサンリオキャラグッズや、
食品サンプルシリーズを売っていた。

表からは想像できない。
こりゃ何かの事故で通りがかった人は
このお店=全裸少女フィギュアだけ
になってしまっているんだろうなと思った。

さらに、表にいる人とそう男女比・年齢層も変わらない。

だがお店の概観でエリートだけ選り分けられてしまっているのか、
もう超越してしまった雰囲気を身にまとった
限りなく漫画に近い3次元の人が多かった。

動きがすばらしく洗練されており、
絶対に近づいてじゃまをしてはいけないというものを感じた。

フィギュアコーナー、後ろから来る人は
どうも知り合いといるらしい。

どのフィギュアの好みを大声で尋ねてるけど
相手無反応っぽいな、答えにくいかな~とぼんやり考えていた。
「えっ、あなた、どうして無視するんですか」
と怒鳴られたあと、一瞬意味がわからなかった。

あ、この全裸美少女について聞いているのだ。
そうだとしても私の頭はとてもこんがらがった。
どうしてこんなに離れていて反応するのだ。
私はもっとキツイ感じのお姉さんがすきなので、とろんとした目つきの美少女はない。
いやまず、この質問はこの場でするのはよくないのでは?
露出狂少女のフィギュアが真っ先に浮かぶじゃないか。
しかもなぜ悲しい笑みが向けられ、
あなたが悪いんですよとでもいうような
視線までも浴びせられなければならないのだろうか。

まさかそんなイベントがあるとは思わなかったので帰った。

しばらく追われる身となり、
(やはり禁断の領域に足を踏み入れてしまったんだ)とわかりました。



それ以来いってないな。