さっさと帰って駅のホームに向かった所、
おばあさんが私の横に立っていた。
中間の駅にくると降車する人がどっと増え、
リュックを背負っていたので、
最大限避けているつもりだったのだが
来る人来る人に「すみません」と何度も言われた。
むしろ目の前の席の人の領域を侵すほど避けており、
「すみません」とあちらからも暗に
避けてくださいと言われそうなほどだった。
しばらくして、肩を堅いもので連打されているのに気付いた。
そんなに邪魔してるかなと思いながら、
椅子の側面を利用し、半ゼログラビティで立っていた。
スムーズクリミナル状態である。
少し振り返ってみたら、
さっきのおばあさんの指が肩に刺さっているのがみえた。
「ほらお嬢ちゃんこっち座りなさい」
なんと私の席を珍妙な柄の鞄で確保している。
世間話をふられたので、無難な回答をしていた。
上手いこといえないので申し訳ない。
しばらくして「あ、そう!」と言って
おばあさんは屈んだかと思うと、
ビニール袋ををがさがさやり始めた。
「お上がんなさい、お腹すいたでしょ」と何かを手渡された。
正直返そうと思ったのだが、
もう一度食べるように勧められた。
ポン〇ダ〇ルショコラだった。
「若い女学生が選んでるのを見て、
あら美味しそうじゃないとおもって買ったのよ」だそう。
女学生とは独特の言い回し。
女学生といえば、以前宗教勧誘のおばあさんに
いろいろ聞かれて政治ネタなどもふられ、
実はちょうどそのころ興味あるネタだったのだが、
「う~んわからないですね~」とアホ丸出しで
いけばいいだろうと、あ~う~と答えていたら
「女学生だから難しいことはわからないかな~??」と
言われて、少し腹立たしかったが、
宗教について家の前で語られるほうが
精神的ダメージが上であると判断したので、
「はい」と言っておいたことを思い出した。
耳遠いから、中学生?と聞かれたような気もしたけど、
なんにしろ複雑ではある。