久しぶりに更新をします。
放送大学の2024年度春学期の授業が始まりましたね。
今学期は7科目履修をしたので,消化不良を起こしそうな不安もありますが,
内容が重複している箇所もあるので理解がしやすそうな気もします。
公認心理士になるには学部在学中に実習が必要なので
私の環境として難しそうではありますが,
実習以外の科目は取ってみたいと考えております。
そこで今学期は公認心理士対応科目を中心に履修をしているのですが,
色々な発見があり面白いです。
【心理職の職責】という科目の中で,臨床心理士と公認心理士の違いについて詳細が触れられております。
●歴史●
臨床心理士:1988年に誕生した民間資格で現在まで3万人を超える心理専門職を輩出してきた
公認心理士:2015年に誕生した国家資格
●臨床における位置づけ●
臨床心理士:患者一人一人の事例に全人格をかけて向き合うあう職人
公認心理士:医師の指示のもと関係各所と連携を取りながら患者と向き合う
●イメージ●
臨床心理士:アーティスト
公認心理士:コメディカル
また,心理職は医師,看護師,薬剤師といった独占業務ではなく
栄養士,保育士といった職種に近い資格。
(言われてみれば資格がなくても業務にはあたれるが専門性があるとよいですよね。)
始めは心理専門職の歴史について様々な心理学関連の団体の名前ばかり出てきて正直眠かったのですが,
資格の誕生した経緯やそれぞれの資格の位置づけや役割を知ると楽しくなってきました。
どちらの資格が優れているというのは無いのですが,
『国家資格』と聞くとそちらを取ってみたくなるのが人情ですよね。
しかしながら,臨床心理士の心理職としてのあり方が私はとても好きです。
個別の事例に全人格をかけて挑んでいき,
スーパービジョン(先輩心理職)のアドバイスを受けながら
誰かのために動いてみたい。
講義の中でお話ししてくださった現役のカウンセラーの吉田愛さんの言葉を胸に留めて勉強を進めていきたいです。
「カウンセリングは旅」
クライエントは初めて到達した旅先でカウンセラーと出会う。
そこで様々な体験を共有する。
最後にはお土産を貰える。
この【お土産】という表現が長年トップの民間企業で働いてきて
カウンセラーとなった愛さんらしいと思います。
お客様に何か得したような気持になって欲しいというか。
大変さもあるけれどやっぱり新しい知識を得ていくのは楽しいです。